Googleは昨年、“Instant”(インスタント)が付く2つのサービスを新たに導入しました。
1つは“Google Instant”(インスタント検索)で、もう1つは“Instant Preview”(インスタントプレビュー)です。
インスタント検索では、キーワードの入力途中で候補となるキーワードを先読みして提示するオートコンプリート(旧Googleサジェスト)と連動し、「検索」ボタンを押さなくてもキーワードに応じた検索結果をリアルタイムで更新します。
インスタントプレビューは検索結果に出てきたページを訪れることなく、そのページをサムネイル化した画像で表示することができます。
“Instant”という言葉が示すとおり、スピードを追求するための新しい機能です。
Googleは、インスタント検索とインスタントプレビューの適用範囲を拡大させています。
インスタント検索は、たとえばショッピング検索とプレイス検索にも現在対応しています。
モバイル検索では、iOS(iPhone/iPad)でもベータ版としてインスタント検索を利用可能です。
残念なのは、インスタント検索はまだ日本のGoogleでは導入されていないことです。
SMX WestでGoogleの人に「日本への導入はいつか?」と聞いたときには、おおまかな予定すら返答してもらえませんでした。
プレイス検索でインスタント検索が始まったことを伝える公式アナウンスでは次のように言っています。
すべての言語と国、カテゴリで今後数カ月にわたってインスタント検索を拡大していく。
個人的にはインスタント検索は気に入っている機能なので導入が待ち遠しいです。
一方、公開直後から日本のGoogleにも導入されているインスタントプレビューも適用範囲を広げています。
Web担当者Forumの連載コーナーでピックアップしたようにモバイル対応しました。
3Gで繋いでいるときにリンク先のページをサッと見ることができるのは嬉しいですね。
ビデオ検索でもプレビューを見れます。
ビデオの場合はビデオ検索またはユニバーサル検索において4つの短いシーンのプレビューを表示します。
ただし表示されるのは一部のビデオに限られます(ビデオの作成者が許可している必要あり)。
静止画ではなくきちんと動くので、実際に動画の再生を始めなくても途中途中のシーンを眺めて内容を概観するのに役立ちそうです。
ただ、動画のインスタントプレビューは、まだ日本のGoogleには来ていません。
インスタント検索とあわせて、こっちの導入も頑張ってほしいですね。
僕たちウェブマスターに対してGoogleは、ユーザーの満足度を増すためにもページの表示スピードを上げるように推奨しています。
たとえば米Google(Google.com)では、読み込み速度がランキングを決めるアルゴリズムとして組み込まれています。
Googleは、他人に対して「やりなさい」と命令するだけではなくて、自分たちのユーザーである僕たちにもインスタント検索やインスタントプレビューで“スピード”を自ら提供してくれていますね。
今後にも期待です。