[レベル: 初級]
Googleは、モバイル検索に動画コンテンツが表示された場合、その動画のプレビューを自動再生する機能を導入しました。
動画は、無音で6秒間ひとりでに再生されます。
Android 版の Google アプリおよび Android 版の Chrome で今のところ利用できます。
公式アナウンスと TechCrunch の記事をもとに、動画自動再生の機能の詳細を解説します。
スニペットの代わりに自動再生
ウェブページの検索結果には通常は、そのページの内容を簡潔に説明するスニペットが表示されます。
そのページのおおまかな内容をユーザーが想像することにスニペットは役立ちます。
一方で動画が検索結果に表示されてもスニペットは表示されません。
静止画像のサムネイルが掲載されるだけです。
そこで、探している情報にその動画がマッチしたものなのかをユーザーがもっと判断しやすくするために、動画が自動再生するように Google は改良したのです。
つまりスニペットの代替の役割を自動再生は果たします。
YouTube の動画はもちろんのこと、YouTube 以外の動画にも自動再生は適用されます。
カルーセルに掲載された動画であれば、すべて自動再生される機会があります。
6秒間、音なし、Wi-Fi 接続時
自動再生の時間は6秒間です。
音は出ません。
デフォルトでは、Wi-Fi 接続時のみに自動再生は機能します。
ただし、モバイル通信時にも利用できるように設定できます。
また、完全に無効にすることも可能です。
Google アプリおよび Chrome の設定メニューから変更可能です。
※Chrome のデータセーバーを有効にしてるときは強制的にオフになる
ML が再生場所を決定
どの部分の6秒間をクリップするかは、機械学習 (Machine Learning) を使ったアルゴリズムが決定します。
始まりからの6秒間がその動画の内容を的確に表現しているとは必ずしも限りません。
機械学習アルゴリズムが、どの部分がクリップに最も適切なのかを判断します。
しかし、自動再生される場所はクエリには依存しません。
どんなクエリで検索されようが、再生される場所は同じです。
Android の Google アプリ・Chrome のみ
冒頭でも触れたように、動画の自動再生は、Android 版の Google アプリと Chrome で利用できます。
公式アナウンスがあった2017年8月18日(太平洋夏時間)に導入が始まりました。
今後、数週間をかけて広く展開していきます。
iPhone や、PC 検索での導入については言及されていません。
僕は自動再生する動画が好きではありません(好きではないというより嫌い)。
ただ、Google が今回導入した自動再生は音が出ないのでイラつくことはないようにも思います。
動画がふさわしい検索結果であれば、自動再生の動きは目線を引いてかえっていいのかもしれません。
動画結果のクリック率が上がることも予想されます。
モバイル回線では通信データ量が増えますが、デフォルトでは Wi-Fi 接続時だけなので通信料を気にする必要もありません。
実は僕はまだ自分では自動再生の検索結果を体験できていません。
実際にはどんなふうなのか確かめるために、ロールアウトを待ちます。