[レベル: 上級]
新しい Search Console のベータ版を全ユーザー対象に Google は公開しました。
これまでは Google が選んだ一部のユーザーだけが利用できていましたが、今後はすべてのユーザーに開放されます。
ベータ版の利用準備が整ったサイトには通知が届きます。
【UPDATE】
数週間かけて順次利用可能にしていくとのこと。
ベータ版にアクセスできるようになると、ナビゲーションメニューの上に「新しい Search Console を試す」というリンクが出現します。
新 SC で利用できる4つのツール
新しい Search Console に移植されているのは、現段階では次の4つのツールです。
- 検索パフォーマンス
- インデックス登録の対象範囲のステータス レポート
- AMP
- Job Postings
検索パフォーマンス
「検索パフォーマンス」は従来の検索アナリティクスの置き換わりです。
機能自体にさほど大きな違いはありません。
しかし、データの期間が最大16か月に延長されました。
13か月に伸びたと先日お伝えしましたが、さらに伸びて16か月です!
[2017年9月8日のデータがレポートされている]
比較する期間を1年に設定することもできるようになりました。
インデックス登録の対象範囲のステータス レポート
「インデックス登録の対象範囲のステータス」レポートは、英語では “Index Coverage” です。
そのまま「インデックス カバレッジ」という用語を使わずに、日本語に直したようです(ちょいと長い名前のような気もしますが)。
インデックス登録の対象範囲のステータスは、従来のサイトマップとインデックスステータスを足して、さらに拡張したツールです。
Google が発見した URL の詳しい情報が手に入ります。
- 正常にインデックスされた URL
- エラーがある URL
- 警告がある URL
- 発見したもののインデックスされていない URL
「インデックス登録の対象範囲のステータス」のヘルプ記事は3分の1ほど日本語訳されています。
どんな情報が提供され、どのようなことに役立つのかはヘルプを参照してください。
ただ、このヘルプ記事はこれまで何度も大幅・小幅に修正が加わっています。
まだベータ版なので「インデックス登録の対象範囲のステータス」が正式版としてリリースされる時には、レポートする内容が変わっていることが十分に考えられます。
たとえば、“Indexed, low interest”(インデックスされているが関心が低い)というレポートは消滅しました(品質が低いと考えてページをむやみに削除するサイト管理者がいそうなので妥当な判断だと個人的には思う)。
AMP
AMP レポートも新 SC に移植済みです。
大きく変わったのは、問題が検出された AMP ページをこのレポートから再検証でき、問題が修正されていることが確認できたらそのまま再クロールをリクエストできることです。
Google 側の更新処理がどの状態になっているを知ることもできます(修正検証とクロール再リクエストは「インデックス登録の対象範囲のステータス」でも利用可)。
Job Postings レポートに関しては、日本では未導入なので省略します。
新しい Search Console では今のところ、ここで紹介した4つのツールだけが利用できます。
1年ほどかけて、完全に移行していくようです。
当面の間は、既存の Search Console と併用できます。
新 Search Console ベータ版の招待が届いたらどんどん使って、Google にフィードバックしましょう!