[レベル: 上級]
Google の求人検索が日本で導入されました。
Google しごと検索とは
求人検索は、その名のとおり求人情報に特化した検索機能です。
求人に関連するクエリが検索されると、企業の求人ページや求人・転職サイトに掲載されている求人情報を集約して検索結果に掲載します。
モバイル検索と PC 検索の両方で利用できます。
求人検索は、2017 年 5 月の Google I/O で Google for Jobs というサービス名で発表されました。
現在は、Job Posting として 2017 年 6 月の米国でのリリースを皮切りに、南米、中東、北アフリカなど世界中のさまざまな国と地域に展開を進めてきています。
インドやシンガポール、香港などアジア諸国でも導入が始まっているものの、日本は未導入でした。
テストらしきものが目撃されいたので導入は時間の問題だろうとは考えられいて、ついに実現しました。
日本での名称は、「しごと検索」です。
「仕事」ではなく「しごと」です。
漢字が続く「仕事検索」や「求人検索」よりも柔らかい印象を僕は受けます。
JobPosting 構造化データでマークアップ
職探ししているユーザーとしてのしごと検索の使い方は公式ブログの記事を参照していただくとして、求人募集している企業および求人・転職サイトは、構造化データの実装によりしごと検索に掲載させることが可能になります。
具体的には、schema.org/JobPosting でマークアップします。
実装の詳細およびガイドラインは、デベロッパーサイトで(日本語でも)公開されています。
もっとも日本での導入を確信して、多くのサイトがすで実装済みですね(僕もテストしてました)。
しごと検索 vs. 求人サイト
求人・転職サイトにとっては脅威がいよいよ現実のものとなったわけです。
ですが、求人詳細を知るためにはユーザーはサイトに訪問することになるので、“しごと検索の上位に表示できさえすれば” トラフィックが増えることも期待されます。
以前にも紹介したように、ZipRecruiter という求人・転職サイトは、しごと検索 (Job Search) により、次のような成功を収めています。
- Google 検索からのコンバージョン率は他の検索エンジンに比べて 3 倍
- Google オーガニック検索のコンバージョン率が以前の 4.5 倍に増加
- Google 検索から求人ページにアクセスしたユーザーの直帰率が 10% 低下
- 非ブランド キーワードの月間オーガニック トラフィックが 35% 増加
求人検索のランキング要因も気になるところです。
情報が少なくここで言えることはありませんが、しごと検索内での競争も激しくなりそうです。