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コンテンツ品質を評価する Google 検索のアルゴリズムといえばパンダアップデートが有名です。
しかしパンダ以外にも、品質評価のアルゴリズムを Google は持っています。
パンダアップデートについての新しい情報、特にほかの品質評価アルゴリズムとの関係性を Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、英語版オフィスアワーで説明しました。
パンダには大きな変更なし。品質評価アルゴリズムは独立している、しかし他に影響することもあり
パンダは自動更新されるアルゴリズムになっていて想定どおりに稼働しており、共有できるような新しい情報はない。
ほかの品質評価アルゴリズムとの関連性に関しては、基本的には、可能な限りそれぞれを独立させておくようにしている。それぞれの品質評価アルゴリズムは独自のデータセットを所有している。
だが、ウェブサイトをどのように扱うべきかを理解する状況に関しては、あるアルゴリズムからの品質情報が別のアルゴリズムに使われることがときどき実際に起こる。
たとえば、サイトが全般的に低品質だと私たちが考えたら、ほかのこと、例えばの話だが、クロールやインデックスのスピードのようなものにその評価が流れ込む(影響を与える)ことがともすれば起こりうる。
ポイントとまとめると次のようになりますかね。
- パンダアルゴリズムには特に目立った更新なし
- 品質評価アルゴリズムは互いに独立して動いている
- 品質評価アルゴリズムの情報が別のアルゴリズムに利用されることがありうる
パンダアップデート関連の話をまったくと言っていいほど聞かなくなりました。
パンダは現在は、コアアルゴリズムに組み込まれ自動更新になっています。
アルゴリズムとしては成熟しており、頻繁だったり大掛かりだったりするアップデートは必要なくなっています。
重要なアルゴリズムであることに変わりはありませんが、当たり前のように稼働しているものなのでニュースにしないのでしょう。
複数存在する品質評価アルゴリズムの関係性については、興味深い話ですね。
独自のデータセットを保持してそれぞれが独立して稼働してはいるけれど、品質評価アルゴリズムによって得た情報がほかのアルゴリズムに使われることがあるとのことです。
ミューラー氏が例に挙げた、クロール/インデックスのスピードはあくまでも例え話であって、本当に影響しているかは不確かです。
どんなことに実際に影響を与えているのかに僕は興味があります。
とはいっても、この記事で触れたことは日々のウェブサイト運営にはたいして役立たないでしょう。
「SEO が好き」という人の知的好奇心を満たすための情報です。;)