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Googleには、特徴やタイプにもとづいてリンクをラベル付けするシステムがあるとのことです。
たとえば、「フッター リンク」や「ペンギン リアルタイム」、「否認」のような意味を持つラベルが付けられます。
これらの情報は手動対策の調査と実施に使われることもあります。
Marketing Landが主催した動画チャットのなかで、GoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏が明らかにしました。
リンクをラベル付け
イリェーシュ氏は詳しくないとしながらも、リンクをラベル付けする仕組みをウェブスパムチームは所有していると話しました。
ラベルにはたとえば次のようなものがあります。
- フッターリンク
- ペンギン リアルタイム
- 否認
「フッターリンク」は、文字どおりフッターに設置されたリンクのことでしょう。
メインコンテンツ内のリンクよりも価値がずっと低くなるとイリェーシュは補足しています。
「ペンギン リアルタイム」は、おそらく、リアルタイム更新になったペンギンアルゴリズムによってスパム判定されているリンクに対して付けられるのだと推測します。
「否認」は、リンクの否認ツールによって否認がリクエストされたリンクに割り当てられるのでしょう。
3つの例をイリェーシュ氏は挙げましたが、もっとたくさん(ものすごくたくさん?)あるようです。
これらのラベルが外部に公開されることはなく、基本的には、内部の情報として用いられます。
手動対策の判断にも利用される
たとえば、サイト内にあるリンクのほとんどに「リアルタイム ペンギン」のラベルが付与されていた場合、ウェブスパムチームの手によるより詳細な調査の対象になるかもしれないとイリェーシュ氏は話しています。
「ペンギン リアルタイム」ラベルは、スパムリンクが多いことを示唆しているはずです。
したがって、いったいどうなっているのか、そういった理由が存在するのはどうしてなのかを詳しく調べます。
状況によっては、本当に手動対策を与える結果になることもありそうです。
「ペンギンによって評価を下げました」というようなアラートが自動的に手動対策チーム宛に飛んでくるわけではないとのことです。
こうしたリンクのラベル情報(やそのほかの情報、データ)にもとづいて、ウェブスパムの可能性があるサイトを発見し、調査しているのでしょう。
昨日の記事で取り上げた『最新のペンギンアルゴリズムはリンクのソースサイトを見てスパムを判断する』に続いて、イリェーシュ氏から内部的な話が出てきました。
サイトの運営に直接役立つことはなさそうな情報と言ってしまえばそれまでですが、興味深い話が聞けました。