[レベル: 中級]
インターフェイスを刷新した URL 削除ツールが Search Console に追加されました。
新バージョンの Search Console URL には削除ツールはこれまで移行されておらず、旧バージョンの Search Console から利用していました。
新しい削除ツールには 3 つの機能
Search Console の [インデックス] メニューから [削除] ツールにアクセスできます。
新しい削除ツールでは、次の 3 つの機能を利用できます。
- 一時的な削除
- 古いコンテンツ
- セーフサーチ フィルタリング
一時的な削除
[一時的な削除] は、従来の削除ツールでも使えた機能です。
指定した URL を検索結果に表示しないようにリクエストできます。
[一時的な削除] からは 2 種類のリクエストを送信できます。
- URL を一時的に削除する
- キャッシュされた URL を削除する
URL を一時的に削除する
[URL を一時的に削除する] リクエストは検索結果から指定したページを完全に非表示にします。
個別の URL を対象にするか、または指定した URL で始まる URL をすべて対象にすることもできます。
同じディレクトリ配下の URL を一括で削除するときは、[このプレフィクスで始まる URL をすべて削除] を選択するといいでしょう。
もう 1 つリクエストの [キャッシュされた URL を削除する] もそうですが、URL 削除の機能自体は以前と同じです。
見た目だけが変わりました。
注意点も変わっていません。
たとえば、次のような点は依然として認識しておく必要があります。
- 削除期間は 6 か月。期間を過ぎると、検索結果に再び表示される
- 検索結果から恒久的に削除するには、404/410 を返したり
noindex
タグを追加したりする必要がある - http と https、www ありと www なしは同一の URL として認識される(どれか 1 つを削除すると連動して他も削除される)
キャッシュされた URL を削除する
[一時的な削除] から利用できるもう 1 つのリクエストの [キャッシュされた URL を削除する] は、検索結果に残しておくもののスニペットとキャッシュのすみやかな削除を要求します。
ページの内容を更新したけれど、検索結果のスニペットに古い情報が出ているときなどに利用します。
再クロール後にスニペットとキャッシュが更新されます。
それまでは、スニペットが検索結果に出なくなります(検索結果への更新を速めるために URL 検査ツールからのインデックス送信を併用するといいでしょう)。
古いコンテンツ
[古いコンテンツ] セクションでは、サイト管理者であるあなた以外のユーザーから削除リクエストがあった URL をレポートします。
一般公開されている URL 削除ツールを利用するとサイト所有者でなくても検索結果からの URL 削除またはキャッシュの更新をリクエストできます。
一般向け削除ツールから送られた削除リクエストのレポートを目的としており、ここからは URL 削除をリクエストできません(管理者であれば、先に説明したセクションからリクエストできる)。
セーフサーチ フィルタリング
[セーフサーチ フィルタリング] セクションでは、アダルト コンテンツとして報告された URL を確認できます。
セーフサーチ提案ツール経由で、ポルノやヌードなど露骨な表現を含むコンテンツをユーザーは Google に報告できます。
あなたのサイトのページが他のユーザーによってアダルトコンテンツであると報告された場合にこのセクションにレポートされます。
Google によってアダルトコンテンツだと判断された場合は、そのページはセーフサーチの対象になります。
途中でも触れたように、新しくなった URL 削除ツールでも使い方や機能そのものに大きな変更はありません。
大きく変わっていないということは、動作を把握していないと正常に処理されないこと依然としてあることも意味します。
また、誤った使い方をすると、意図しない URL が削除されていまこともあります(最悪のケースは、サイト内の全ページのインデックス削除にもつながる)。
URL 削除ツールの利用に際してはヘルプページをよく読むことを強く推奨します。
新しい URL 削除ツールの公開にあわせてヘルプページにも更新が入っています。
公式ブログでのアナウンスも参照してください。