[レベル: 上級]
検索結果からそのまま再生可能なポッドキャストを探せる機能を Google は公開しました。
ポッドキャストのなかで語られている内容を理解して、クエリとの関連性が高いポッドキャストを提示します。
内容を理解してポッドキャストを検索結果に表示
ポッドキャストのエピソードがカルーセル形式で検索結果に出てきます。
気になるエピソードがあれば、クリック/タップすると再生が始まります。
再生可能なポッドキャスト自体は 1 年以上前からすでに検索結果に表示されていました。
今回の改良の特筆すべき点は、ポッドキャストの内容を理解したうえで関連性を判断することです。
これまでは基本的に、(ポッドキャスト 用 RSS フィードで提供されるような)ポッドキャストのタイトルや説明文などテキスト情報に頼っていました。
しかしこれからは、そのポッドキャストのなかで本当に何が語られているのかを Google が認識して関連性を判断します。
The Verge によれば、どのポッドキャストを表示するかは、そのエピソードを何人の人が聴いたかや配信者のオーソリティなどいくつかの指標が用いられるとのことです。
一般クエリ、および Google アシスタント/ポッドキャスト アプリでも
今のところ、通常はクエリに “Podcast” が含まれているクエリでポッドキャストが検索結果に出てきます。
いずれは、”Podcast” を含まない一般的なクエリでもポッドキャストが検索結果に差し込まれるようになります。
今でも一般的なクエリで画像や動画、ニュースがウェブ検索結果に差し込まれます。
ここにポッドキャストが仲間入りします。
「ポッドキャスト」と検索クエリで特定しなくても、関連性があると Google が判断すれば出てくるわけです。
また、今年後半には Google アシスタントと Google ポッドキャスト アプリでもウェブで公開されているポッドキャストを探せるようになります。
ウェブあるいはアプリなど、ポッドキャストを聴くことができる場所をポッドキャスト配信者が指定できる仕組みを今後提供する予定とのことです。
新しいポッドキャスト検索機能は、まずは米 Google (google.com) の英語の検索から始まります。
僕自身はポッドキャストをめったに聴きません。
ですが、特に米国では非常に人気があるサービスになっていると聞いたことがあります。
少なくとも、日本よりはずっと多くの人に浸透しているはずです。
そういった状況もあり、検索結果でポッドキャストを探しやすくすることに Google は力を入れています。
日本を含む米国以外の国での展開は不明です。
ポッドキャストで音声コンテンツを配信してきたコンテンツ発行者にとっては楽しみです。
日本でも音声コンテンツがもっと普及するはずと予想するなら、ポッドキャスト配信に今のうちから精力的に取り組むのもいいでしょう。