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Google は PWA の発展、普及に力を入れていますが、自社プロダクトの PWA 化にも乗り出しています。
この記事では、PWA 対応した Google マップと Google 検索について紹介します。
PWA 版 Google マップの Google Maps Go は Google Play からインストール可能
PWA に対応した Google マップは今年の2月に正式にリリースされていました。
その後 PWA 版 Google マップは「Google Maps Go」という名称で、Google Play にアプリとして掲載されるまでに至りました。
「Google Maps Go は、Google マップ アプリの軽量版のプログレッシブ ウェブアプリで」と説明に書かれています。
「プログレッシブ ウェブアプリ」が何なのかを一般ユーザーが理解できるかどうかはともかくとして、Google プレイからインストールできるということは完全にアプリ扱いです。
ネイティブアプリだろうがウェブアプリだろうがユーザーにとっては関係ありません。
そうは言えど、たとえばインドのような、ネット回線が不安定で性能が低いスマホが主流の国では通信料が少なく軽量でサクサク動く PWA 版 マップは重宝されることでしょう。
PWA 版 Google 検索は高速化に成功
Google が提供するプロダクトの親分とも言える Google 検索も現在は PWA 対応しています。
検索結果ページでは Service Worker が稼働しています。
Google I/O 2018 で参加したセッションでは、PWA 対応した Google 検索の成果として次のようなデータが言及されていました。
- JavaScript の読み込みが 50% 削減
- ユーザーが操作を始めるまでの時間を 6% 短縮
- オフライン機能により、インターネットに繋がっていないときの検索は繋がったときに自動的に実行される
Google 検索を PWA にした一番の理由は高速化にあるようです。
気付いていないとしても、検索結果の表示までにかかる時間がミリ秒の単位で速くなっているのかもしれませんね。
PWA の機能の代表格とも言えるホーム画面アイコン追加は導入していません。
もっとも、検索ウィジェットがあるので Google 検索へのショートカットは不要でしょう。
PWA はウェブサイトの UX を高める技術の総称です。
ありとあらゆる機能を詰め込もうとせずに、自社サービスに必要な機能だけを取り入れるのが賢いやり方です。
ということで、Google の主力プロダクトである Google マップと Google 検索の PWA 対応についてこの記事では紹介しました。