5月30日に米サンフランシスコで開催された、WordPressのカンファレンス「WordCamp 2009 San Francisco」で、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、プレゼンテーションを行いました。
Matt Cutts氏が使用したプレゼンテーション資料が公開されています。
プレゼンのスライドから、内容が推測できて役に立ちそうなページをピックアップして、今日と明日の2回に分けて紹介したいと思います。
●スライド11-12
WordPressは、その技巧の80-90%をSEOに対して気遣っている。
WPを使えばそれだけで上位表示できるということではなく、WPにはSEOに適した仕組みがたくさん備わっているうえに、簡単に使えるということでしょう。
●スライド13
- Akismet:コメントスパムを防ぐ。
- Cookie for Comments:Cookieを利用してコメントスパムを防ぐ。
- Enfroce www. Preference :「wwwあり」・「wwwなし」に統一できる。index.phpを取り除く。
- Feedburner Smith:RSSフィードをFeedBurnerフィードにリダイレクトする。
- WP Super Cache:静的なHTMLファイルを作成してページの表示を高速化する。
コメントスパム対策には、僕はSpam Karmaというプラグインを使っています。
Enfroce www. Preferenceは、.htaccessを自動で作成してくれます。自分で作れるなら不要です。
FeedBurner Smithは、GoogleアカウントとFeedBurnerアカウントの統合時に、インストールしました。
WP Super Chacheは、知っていたけどなぜか使っていなかったのでこれを気に利用開始です。
●スライド14
たぶん、そういうことだと思います。
●スライド16-17
リンク元のページが持っているPageRankを、リンク先ページに均等に配分する。
PageRankの素になるのは、被リンクの数だけではありません。
質も重要です。
PageRankが100でリンクが2本貼ってあったら、リンク先にはそれぞれ50ずつ(100/2)渡されます。
PageRankが9でリンクが3本貼ってあったら、リンク先にはそれぞれ3ずつ(9/3)渡されます。
PageRankの仕組みの基本ですね。
●スライド18
「PR7から1リンク、PR6から25リンク、PR5とPR4から151リンク、PR3から120リンク」の合計297本のリンクを得ている自分のページよりも、「PR6から4リンク、PR5から38リンク、PR4から17リンク」の合計59本のリンクを得ているライバルのページの方が順位が高いのはなぜ?。
バックリンクを集めることを、「Backlink Obsession(BO)」と表現したようです。
質の悪いリンクを大量に集めるのでははく、質の高いリンクを確実に集めたほうが価値があるということでしょう。
バックリンクだけで検索順位が決まるわけではないので、バックリンクを集めることばかりに囚われてはいけないということでしょう。
●スライド19
きっと、検索に対して関連性が高くて、ユーザーに支持されるコンテンツを評価するということですね。
●スライド20
- 自分は何がものすごく好きなのか
- 自分が本当に得意なのは何か
- 自分が言いたいことは何か
好きなこと、得意なことを本音で書くのがブログを書く秘訣です。
体験者談(笑)
●スライド21
ユーザーが入力するキーワードを想像して、それを自然な形で記事に入れる。
たとえば、
- USBドライブ
- サムドライブ
- フラッシュドライブ
- ペンドライブ
ALT属性はコンパクトにまとめる(関連のある3,4語)。
画像検索やビデオのことも忘れない。
ターゲットキーワードに関連したキーワードを含めるのは、SEOライティングの基本中の基本ですね。
「イタリアン」を5回繰り返しただけでは、ダメです。w
●スライド22-23
A: 疑問、悩み
HIV InSiteというサイトのエイズに関する一般的な質問ページを例にして、説明したようです。
人々が検索エンジンを利用する目的は、何かを調べたり問題を解決したりするためですね。
●スライド24
AdWordsキーワードツールを使い、ipodの関連キーワードとして「iTrip」という検索ボリュームが非常に大きいキーワードを例に出したようです。
キーワードツールは上手に使うと、気づかなかったキーワードにめぐり合えます。
ベーシックなSEOばかりですが、ブログを運用してサーチエンジンからアクセスを集めたいなら、すべて確実に実行しておくことが大切なのは間違いありません。
スライド後半の解説は、明日のエントリに続きます。