「meta descriptionの改善」レポートは新しいSearch Consoleから削除されそう

[レベル: 初級]

Search Console で利用できる 「HTML の改善」の meta description に関するレポートは、新しいバージョンの Search Console には移植されないかもしれません。

meta description は何文字に書くべきなのか?

検索結果に表示されるスニペットの文字数を増やしたかと思ったら、今度は減らすといった変更を Google が繰り返したことも手伝って、meta description タグは何文字にするべきなのかを Google は明確に公表すべきだという意見がたくさん Google に寄せられています。

スニペットは必ずしも meta description から抽出されるわけではありません。
Google としては、meta description の設定に関する推奨は以前から変わっておらず、そのページの内容をわかりやすく簡潔に説明するようにと一貫しています。
スニペットの文字数が増減したからと言って、meta description の文字数をそれに合わせて修正する必要はないのです。

にもかかわらず、固定の数字を要求する声があとをたちません。
「記事は◯文字以上書く」など、定まった数字を追い求めるのは SEO に取り組む人の(無用な)”性” なのかもしれません。

SC の HTML の改善は、description の問題を指摘

Search Console にある「HTML の改善」レポートは、meta description の問題を指摘します。

HTML の改善――メタデータ(descriptions)

このレポートに出てくる「長いメタデータ(descriptions)」と「短いメタデータ(descriptions)」が、meta description タグの文字数へのこだわりに拍車をかけているようにも思えます。

John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、次のようにコメントしています。

Search Console のレポートを調べたところ、長いか短いかの境はかなり極端だった。ほんの数個の単語しかないか、あるいは小説のように長い文章かのいずれかだ。

どちらも、ユーザーの役にはたたない。だから、サイト管理者に伝えたほうがいいんじゃないかと考えたのだろうと思う。

ひょっとしたら、単純にこのレポートを削除するというのも選択肢の1つかもしれない。

一方、Google 検索の広報役を担っている Danny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏はこのようにコメントしています。

Search Console での短い・長いの警告は特定の文字数を提示していない。でも、そういった警告ですら私たちが重点的に取り組みたいものではない。だから、新しい Search Console には移植されないだろう。

記述なしや重複の警告は対処しやすいので移植されるだろうとは言いながらも、短い・長いの警告については移植しない可能性を Sullivan 氏は示唆しています。

HTML の改善は不要な機能か?

個人的には、HTML の改善は必要がない機能だと考えます。

このレポートに出てくる警告は重大な欠陥ではなく、直せたら直しましょうくらいの意味合いしかありません。
「評価が下がるのでしょうか?」という質問がヘルプフォーラムではしばしば投稿されます。
これはまだいい方で、「ペナルティを受けるのでしょうか」という曲解も珍しくありません。

そもそも、meta description は必須のタグですらありません。
記述しなかったとしても問題が起こるとは思えません。
(もしスニペットに使うのであれば)短くても長くても、Google が調整すればいいだけの話です。
わざわざ困惑を引き起こす原因を提供する必要はありません。

「HTML の改善」を新しい Search Console から削除するに僕は 1 票です。
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