Yahoo!と違って短期間での大きな順位変動がほとんど発生しないGoolgeですが、4月後半あたりから目立つランキングの変化が多くのサイトで確認されているようです。
WebmasterWorldで多数のレポートが報告され、”Google MAYDAY Update“(グーグル メーデー アップデート)と名付けられました。
ロングテールのアクセスの著しい減少がメーデーアップデートの特徴です。
なかには100,000のキーワードが影響を受け、トラフィックの50%を失ったメンバーもいるほどです。
「ロングテール キーワード」の位置づけは人によって異なってくると思いますが、今回の場合は2~4語の複合キーワードが中心になっているようです。
4、5語以上といった必ずしも語数の多いキーワードではなく、個々の検索ボリュームは少ないけれどその種類が圧倒的に多い、本来の意味でのロングテールキーワードと言えそうです。
メーデーアップデートのもう1つの特徴は、1度だけ大きくランキングが下がるのではなく、1度小さく下がって、また少し下がって、を数回繰り返すことが挙げられます。
サイトによっては、少しの間元の良い状態に戻ることもあるようです。
Google Caffeineとの関係や、Googleが出願・取得した特許にあるフレーズベースインデックスという仕組みに変化があったのかもしれないとの推測もあります。
(ちなみにCaffeineは80%のデータセンターで導入済みだとの分析もありますが、テスト稼動している1つのDC以外でも動き始めたというGoogleからのアナウンスはありません。)
メーデーアップデートに話を戻します。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏はこの件に関して、「ランキングの変化は常に起こるもので実際のサイトを見ないとはっきりしたことは言えない。サイト側もしくはGoogle側の技術的な問題かもしれないし、通常の検索結果の変化かもしれない。」とBuzzでコメントしています。
Googleでは特別な変更は実施していないということのようですね。
一方SEOmozのRand Fishkin(ランド・フィッシュキン)氏は、WebmasterWorldのメーデーアップデートのスレッドを読んででしょう、SEOmozのサイトも過去5週間で10%トラフィックが減少し、すべてがロングテールだとツイートしています。
Just looked @SEOmoz‘s Google search traffic for the weekend. Down 10% from avg of the past 5 weekends, all in the tail.
僕のブログもロングテールのアクセスが中心ですが、特に目立ったGoogle検索からのアクセス減少は見られません。
もしあなたがロングテールキーワードでのアクセスが中心のサイトを運営していたら、Googleからのトラフィックに変化があったかチェックしてみてください。
もし減っていれば、それはメーデーアップデートのせいかもしれません。