「Google Mayday Update(グーグル メーデー アップデート)」と名付けられたGoogleでの大きな順位変動の発生について今月上旬にレポートしました。
ロングテールキーワードでのアクセスの減少がメーデー更新の大きな特徴です。
混乱と分析は今なお続いていて、WebmasterWorldでは3つめのスレッドが立ち上がっています。
日本で同じような変動が起きているとはほとんど耳にしません。
Google.com特有の現象で日本にも影響が及ぶのかどうかは分かりませんが、参考情報としてこれまでにどのような分析がなされているかをまとめます。
Google Maydayアップデート分析
- Google I/O カンファレンス 2010でのMatt Cutts(マット・カッツ)氏の発言によれば、特別なアルゴリズム更新ではなく通常実行しているアルゴリズム更新の一環
- Google Caffeineの導入と関係があるかもしれない(カフェインはアルゴリズムの変更ではないけれど)
- 同じくGoogle I/OでのMatt Cutts氏の発言によれば、Google Caffeineは依然として1つのデータセンターだけで動いている。2つ目がもうすぐ稼働を始めるかもしれない、おそらくヨーロッパ
- Matt Cutts氏はそう言っているけど、実際にはカフェインはかなり幅広く展開していると判断される
- Googleは自己学習型のアルゴリズムをテストしているかもしれない
- アクセスが減少したのはアルゴリズム更新のせいではなく、検索結果ページUIの変更によるものでは?
- フレーズインデックス(複数語のインデックス)の仕組みが改良されたようだ
例:「キーワード1 キーワード2 キーワード3 キーワード4」と4つのキーワードで検索された場合、「キーワード1 キーワード2 キーワード3」が近接して登場していて「キーワード4」が離れていても、強いサイトであれば「キーワード1 キーワード2 キーワード3 キーワード4」と4つすべてが近接している弱いサイトよりも上位に表示されていた。今でもそうだが、この傾向が以前より弱まっている。 - 上が原因でロングテールのアクセスに影響が出ている可能性がある
- 「このバックリンクを評価して、このバックリンクを評価しない」のような、バックリンク評価の単純な変更ではない
- PageRankの計算方法の変更っぽい
これらを知っていたからといって僕たちがやるべきSEOが変わるということでもありませんが、今現在のGoogleの動きとして参考にしてください。