これは痛い!Googleのパークドメイン処理ミスが原因で検索結果から消滅

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3、4日前にGoogleの検索結果に大きな動きが観測され検索結果からほぼ消えてしまったサイトが多発しました。

原因はアルゴリズム変更ではなく、Googleの“ぽか”でした。

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏がGoogle+で次のように説明しています。

I saw a recent post where several sites were asking about their search rankings. The short explanation is that it turns out that our classifier for parked domains was reading from a couple files which mistakenly were empty. As a result, we classified some sites as parked when they weren’t.

I apologize for this; it looks like the issue is fixed now, and we’ll look into how to prevent this from happening again.

簡単に言うと原因は、パークドメインを分類する処理にミスがあってパークドメインではないサイトをパークドメインとして処理してしまったためです。

すでに問題は解決しています。

海外のフォーラムではパンダ・アップデート更新や過剰SEOペナルティの発動ではないかなどと騒ぎになっていました。

日本でも大変動は発生していたようで、公式ヘルプフォーラムでも関連していそうな質問があったし、僕のもとにも「検索結果から急に消えて(今は戻っているけれど)ペナルティを受けたのでしょうか?」という問い合わせが届いていました。

もう正常な状態に戻っているとのことですが、想定外の順位変動に冷や汗をかいた人も多いのではないでしょうか。

失われた数日間のコンバージョンは戻ってこないので、Googleにはこんなことが繰り返し起きないように頑張ってほしいものです。

【参考】
「パークドメイン (Parked Domain)」とは、ドメイン名の存在だけを示すサイト(ページ)で一般的には広告が表示され実質的なコンテンツを持ちません。

ドメイン登録事業者が設定することが多いです。

下がパークドメインの一例です。
期限切れドメインを探しているときにこんなページを見たことがありますよね。

パークドメイン

パークドメイン

パークドメイン自体は何も悪いことはありません。
名誉のために断っておくと、Go Daddyもお名前.comさんもきちんとした立派なドメイン登録事業者です。

ただ、検索結果にパークドメインが表示されることを多くのユーザーは望まないでしょう。
したがってGoogleは、パークドメインを検索結果に出さないようにしています。

去年の11月にGoogleが行った検索品質改善にはパークドメインを自動で振り分けるための新しい“分類子”の導入が含まれていました。

今回のトラブルはおそらくこの分類子の処理ミスと思われます。
分類子が間違って空っぽのファイルから読んでしまったとMatt Cutts氏は説明しています。