[レベル: 上級]
Now on TapがOCRに対応しました。
画像に写っている文字を認識して関連するカードを表示します。
Now on Tapは、Android 6.0 Marshmallowから利用できる新機能です。
スマートフォンのスクリーンにそのとき表示されているコンテンツに関連した情報をカードとして提供します。
これまではテキストとして存在する文字コンテンツが対象でした。
画像内の文字を認識するNow on Tap
写真のなかの文字を認識してカードを表示するNow on Tapの例を3枚見せます。
1枚目は、Google for Mobile 2015のセッションで撮影した写真で起動したNow on Tapです。
スピーカーがApp Indexingの成功事例を紹介しています。
この写真でNow on Tapを起動すると、写真のなかのスライドに書かれている「Ameba」を認識してカードとして表示しました。
2枚目は、SMX Milan 2015のパンフレットとネームバッジを撮った写真で起動したNow on Tapです。
ネームバッジに書かれている僕の姓の「Suzuki」を認識して、自動車メーカーのスズキのカードを表示しました(おいおい)。
会社名の「FABER COMPANY」も認識して、こちらは正しく株式会社Faber Companyのカードを表示しています(大手企業でもないのに、自分の会社がきちんと出てくるのは嬉しいものですね)。
3枚目は、給湯器の配管カバーの写真で起動したNow on Tapです(給湯器を交換しようかと思っていて、今使っている製品の写真を送るように業者に指示されたw)。
給湯器メーカーのリンナイを認識してカードとして表示しました。
さらにフリーダイヤルの番号も認識してカードとして表示しています。
タップすればそのまま電話をかけられます。
OCR自体は最新の技術でも何でもなく、昔からあり今では認識力も向上しています。
Now on TapがOCRの技術を取り入れても不思議なことではありません。
装飾された文字や写りが悪いと正しく認識されませんが、それでも写真に写った文字でNow on Tapが機能するというのは1つの進化ですね。
今は文字だけですが、いずれは画像そのものを認識するNow on Tapも実現するのではないでしょうか。
富士山の写真でNow on Tapを起動させたら、富士山に関するカードが出てくるでしょう。
Android 6 Marshmallow にアップデートできる端末も徐々に増えてきました。
あなたがNow on Tapを使える環境にあるなら、まずOCRのNow on Tapを体験してみてください。
P.S.
例では、自動車メーカーのスズキとして僕を認識してしまっていましたが、「Kenichi」を正しく文字認識できなかったからと思われます(姓と名で改行しているせい? 写りの角度のせい?)。
鮮明に写っている写真でNow on Tapを起動させると、僕のカードがきちんと出てきました(文字はテキストではなく画像の一部です)。
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[H/T] Android Police