[レベル: 上級]
JSON-LDで記述したschema.orgのリッチスニペットをGoogleが検索結果に表示するようになりました。
これまでは、MicrodataまたはRDFaによるマークアップだけがリッチスニペットに対応していました。
JSON-LDによるレシピのリッチスニペット
下のキャプチャは、あるレシピサイトの検索結果に表示されたレシピのリッチスニペットです。
このページには、JSON-LDをシンタックスに使った schema.org/Recipe が構造化データとして記述されています。
MicrodataやRDFaではマークアップされていません。
Google社員がサポート開始を通知
Googleからの公式アナウンスは出ていません。
しかしながらGoogleのMariya Moeva(マリヤ・モエヴァ)氏が、JSON-LDのリッチスニペットのサポートを開始したことをGoogle+で明らかにしています。
レシピのリッチスニペットに対しては、今はJSON-LDも私たちはサポートしています。
また、Aaron Braldly(アーロン・ブラッドリー)が投稿したブログ記事に対して、Dan Brickley(ダン・ブリックリー)氏からもGoogle+でコメントが付いています。
ブリックリー氏は、英Googleの社員で、schema.orgの開発・運用に携わっている中心人物です。
一部だけをサポート
ブリックリー氏によれば、すべてのリッチスニペットにJSON-LDが対応したわけではありません。
今のところ、JSON-LDで記述したschema.orgがサポートできているリッチスニペットは以下の4つです。
- レシピ (schema.org/Recipe)
- イベント (schema.org/Event)
- 動画 (schema.org/VideoObject)
- 記事 (schema.org/Article)
※イベントは以前からサポートしている。
以下の3つは、まだサポートが完了していないとのことです。
- 製品 (schema.org/Product)
- レビュー (schema.org/Review)
- ソフトウェア・アプリ (schema.org/SoftwareApplication)
構造化データのGoogle Developersサイトのこれらの3つの詳細ページには次のような注釈が挿入されています。
このリッチスニペットのタイプに対しては、JSON-LDのサポートを実装している途中です。現状では、MicrodataかRDFaを使用することを推奨します。
すべてのリッチスニペットをJSON-LDがサポートするまでにはもう少し時間がかかりそうです。
JSON-LDのリッチスニペットのサポートも間近ではないかと期待する記事を1か月前に書きました。
すべてのタイプではないにしても、いよいよサポートが始まりました。
JSON-LDがリッチスニペットに対応したのは本当に嬉しいことです。
そのページに表示するコンテンツとは独立して構造化データを記述できるので、実装が非常に楽になります。
リッチスニペットは成果が目に見える数少ない構造化データです。
労力的・システム的な問題から導入を見送っていたサイトも、JSON-LD+schema.orgならこれまでよりは実装の負担や制約が少なくなるのではないでしょうか?
JSON-LDを使ったschema.orgの記述方法についてはこのブログで詳細に解説しました。
JSON-LDでリッチスニペットを実装するなら読んでおくと必ず役に立ちますよ。