[レベル: 中級]
Google は、動画モードに掲載するウェブページの対象を変更します。
この変更により、動画がメインコンテンツのページだけが検索結果に出るようになります。
メインコンテンツでない動画は表示されなくなる
「動画モード」とは、動画フィルタで絞り込んだ検索です。
動画モードでは今後、ページのメインコンテンツが動画である場合にのみ動画が表示されます。
逆に言うと、動画が、ページのメインコンテンツではないと判断されると、そのページの動画は動画モードでは表示されません。
動画がメインコンテンツになっているページのイメージ図を Google は示しています。
言葉で表現すると、次のような特徴があります。
- 動画がファーストビューに設置されている
- 目立っている
- そのページの主目的が動画を観ることである
反対に、動画がメインコンテンツだとみなされないのは次のようなケースです。
- テキストがメインコンテンツで、動画はその補助的な役割を果たしているブログ記事
- メインコンテンツである商品詳細ページに、補足的な動画が掲載されている
- 複数の動画が同等に目立って掲載されている動画カテゴリページ
Search Console の動画レポートに変化
この変更にともない、Search Console の動画ページインデックス レポートに変化が発生する場合があります。
メインコンテンツではない動画は「インデックス登録された動画はありません」に分類されます。
したがって、インデックスされた動画の数が減少するサイトが出てきます。
減少は、検索パフォーマンスと動画リッチリザルトのレポートにも現れます。
また、動画がインデックス化されない理由を説明する新しい項目を追加します。
「ページのメインコンテンツではない動画」という項目です。
これにより、次の問題は置き換られ、レポートが簡略化されます。
- 動画の URL が無効です
- この動画の形式はサポートされていません
- 不明な動画形式です
- 動画の URL にインライン データの URL を使用することはできません
- 動画がビューポートの外側にあります
- 動画が小さすぎます
- 動画の高さが高すぎます
影響を受ける人と対策
動画モードの対象動画ページの変更により、動画を多く掲載しているサイトの管理者や Search Consoleで動画パフォーマンスを追跡している人は影響を予測しておきましょう。
対策としては次が挙げられます。
- サイトの動画コンテンツを改善し、ページのメインコンテンツになるようにする
- Search Console のレポートが影響を受けることを考慮に入れて分析に反映する
Google が推奨する動画 SEO のベストプラクティスはこちらのドキュメントで参照できます。
この変更により、ビデオモードの検索結果がより関連性が高くなり、ユーザーエクスペリエンスが向上すると Google は述べています。
なおこの変更は、2023 年 12 月 4 日(太平洋時間)に開始され、展開完了までには最大で 1 週間程度かかります。
したがって、変化はすぐにはみられないことがありえます。