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モバイル検索のランキング要因としてページの読み込み速度を使用する Speed Update を2018年7月に Google は導入する予定です。
この発表よりも少し前に、PageSpeed Insights が改良されました。
Speed Update はどんな要素を見ているのか? もっと特定すれば、Google が提供するパフォーマンス測定ツールの PageSpeed Insights と同じ要素を見ているのか?
こうした質問に John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が英語版オフィスアワーで回答しました。
ユーザーが体験しているスピード、PSI は速度改善に役立つ
スピードに関しては、正確に何を見ているかは特定していないと思う。理論的なスピード、実質的なスピードを計測するのにはさまざまな方法がある。
もう少しオープンに話すと、私たちのアルゴリズムは実際にユーザーが見ているもの(ユーザーが体感しているスピード)をより強く反映している。これは、既存の計測ツールの結果を1対1で正確に反映していないことさえ時にはあることを意味する。
私たちのツール (PageSpeed Insights) はそういった点に対して非常に上手に測定できていると思う。
ただし、この数値とこの数値をかけ合わせてランキング要因を見つけ出すというようなことを内部でやっているわけではない。
ポイントは次の2つになるでしょうか。
- ユーザーが実際に体験しているスピードがより考慮される
- PageSpeed Insights は Speed Update の速度評価をかなり良く反映している
何か特定した1つの指標だけを Speed Update は見ているわけではありません。
しかしながら、論理的なスピードよりもそのページを表示するときに実際のユーザーが体感しているスピードが要因としては重視されるようです。
計算上ではなく実際に速いことがユーザーにとっては嬉しいはずなので納得がいきますね。
こうした観点から見ると、PageSpeed Insights は他のツールよりもパフォーマンス測定において信頼できるとのことです。
PageSpeed Insights でスコアが高いから評価が上がる、スコアが低いから評価が下がるということでは決してありませんが、速度改善の効果を判断するツールとして PageSpeed Insights に頼るのは正しい方法でしょう。
PageSpeed Insights が改良されたのは Speed Update の導入と関連しているのかもしれませんね。