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CNBC が報じたところによると、Google は大手ブランドと組んで、ハウツー (How to) 動画を Google アシスタント で提供することを計画しているそうです。
Google アシスタントが返す回答には強調スニペットが使われることが多いのですが、強調スニペットの代わりに、このハウツー動画が利用されるかもしれません。
また、現在 Google は Google アシスタント で直接の収益をあげていません。
ハウツー動画を Google アシスタントの収益源にする可能性も取り沙汰されています。
Google アシスタントでハウツー動画
ハウツー、つまり「何かのやり方」を解説するための、Google アシスタント専用の動画を作成するように Google は大手ブランドに依頼しているらしいのです。
たとえば、Johnson and Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン)なら、赤ちゃんのお風呂の入れ方の動画を作れそうです。
Kraft(クラフト)ならチーズフォンデュの作り方の動画を作れそうです。
「ねぇ、Google、赤ちゃんのお風呂の入れ方を教えて」と Google アシスタントに尋ねたら、この動画を見せるというふうにきっとなるのでしょう。
強調スニペットの置き換えに?
現在、Google アシスタントが返す回答の多くは通常の検索の強調スニペットが利用されます(参考までに、英語では日本語よりもずっとずっと多くの強調スニペットが提供されています)。
ともすると、ハウツー動画は強調スニペットに置き換わって Google アシスタントの回答として利用される可能性も考えられるとのことです。
こちらは、“how to bathe a baby”(赤ちゃんのお風呂の入れ方)で出てくる強調スニペットです。
Google Assistant はこの強調スニペットを回答として返しています。
ブランドがあらかじめ作成した動画が、これに取って代わるのではないかと疑われているのです。
ハウツー動画をアシスタントの収益源に?
これは完全に憶測ですが、Google アシスタントで提供するハウツー動画を収益源にすることを Google は考えているのではないかとのことです。
Google アシスタントを通じた収益源を Google は現在は持っていません。
Google アシスタント内でのハウツー動画をユーザーに提供する代わりに、利用料を Google に支払うことで収益を得ようとしているのではないかという推測です。
もっとも、実際のところはわかりません。
米 Google 本社があるマウンテンビューで来月に開催される Google I/O で、Google アシスタントのハウツー動画に関する発表があるとも言われています。
僕も参加できることになっているので、情報が手に入れば共有します。