[レベル: 初級]
Google ウェブマスター向け公式ブログが『ウェブスパム レポート 2019』を公開しました。
スパムサイトの対処に Google が昨年どのように取り組んできたかを説明しています。
日本語訳も同時に公開されました。
英語の原文で読まなくても大丈夫です。
Google のウェブスパム対策の成果を示すデータ
詳細は、(日本語でも読めるので)公式ブログの記事を読んでいただくとして、2019 年の Google のウェブスパム対策の成果を示すデータを抜き出してみます。
- 毎日 250 億を超えるページにスパム行為があることを観測
- Google 検索結果からのアクセスの 99% 以上がスパムを経験していない
- 2018 年には、ユーザー生成スパムを 80% 削減できたが、2019 年も増加していない
- リンクスパムの 90% 以上が Google のシステムによって検出
- ハッキングは、依然としてよく見られるが過去数年に比べると落ち着いている
- 自動生成および無断複製されたコンテンツによる影響を 2018 年と比較して 2019 年は 60% 以上削減
- 2019 年に約 23 万件の検索スパムの報告を受け、そのうちの 82% に対して措置を講じる
- 問題を発見したサイトに 9 千万件を超えるメッセージを Search Console から送信――うち約 430 万件は手動による対策に関する通知
Google が 2019 年も精力的にスパム対策に取り組んで成果を出したことが伺えます。
アルゴリズムと人間の目視の両方で Google はウェブスパム対策にあたっています。
2019 年の優先事項のひとつに、機械学習システムを使ってスパム対策機能を向上させることがあったそうです。
有効な手段として機能したとのことです。
今後は性能がさらに洗練されていくことでしょう。
ウェブの進化に歩調を合わせる
スパムレポートでの報告に加えて、ウェブの進化に合わせて提供したツールや変更した仕様についても公式ブログの記事は言及しています。
たとえば、次のようなものです。
- Search Console メッセージの新しい確認方法
- WordPress プラグインの Sitekit
- Search Console の自動 DNS 確認
- nofollow リンクの扱い変更および rel=”sponsored” と rel=”ugc” の導入
rel="sponsored"
と rel="ugc"
が好評をもって迎えられ、世界中のウェブマスターに採用されているそうで、Google は喜んでいます。
実装しているサイトは多いようですね。
ウェブマスター向けブログではなく Google の公式コーポレート ブログでは、ウェブスパムと Google がどのように戦い続けているかを解説する記事も公開されています。
次のような事柄を説明しています。
- スパムの定義
- スパムの検出
- スパムの阻止
特筆すべきような目新しい情報はありませんが、Google 検索の理解を深めるためにも読んでおくことを推奨します(こちらは英語のみ)。