Googleには、”QDF(Query deserves freshness)“と呼ばれるアルゴリズムがあります。
直訳すると「新鮮さに値する検索」ということで、注目を浴びているホットな話題については、より新しいウェブページを上位に表示するというアルゴリズムです。
QDFが本当に存在するのか、それともただの作り話なのかという質問に対して、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が回答しました。
20秒ほどの非常に短いビデオで、「存在する」ということ以外の付加情報はほとんど何もありません。
ちょっと物足りないですね。
リスニングの練習にちょうどいいかもしれません。(笑)
QDFアルゴリズムの存在が明らかになったのは、Googleのエンジニア、Amit Singhal(アミット・シンガル)氏が、New York Timesのインタビューを受けたときでした。
2年以上前の話になります。
検索数の上昇傾向、ブログやニュースサイト、ソーシャルニュースサイトの言及数などからホットなトピックを導き出しているのでしょう。
単純に新しい記事だけを上位に表示するということでもなく、たとえば急激な被リンクの増加もQDFにかかわっているようです。
身近(?)なところでは、超激戦キーワードの「SEO」で1ページ目にランクインしたSEO初心者のEvoブログの『企業サイトに必要不可欠な8つのSEO』という記事があります。
この記事は、はてなブックマークでホットエントリー入りするなどし、大量の被リンクを短期間に集めました。
しかし、投稿者のパシフィカスさんが“瞬間風速的に”と指摘するように、今「SEO」で検索しても1ページ目には見当たりません(ユーザーによっては、パーソナライズ検索で残っているかも)。
現在、「Real Time Search(リアルタイム検索)」といって、「今、この瞬間に何が起きているか」を調べることができる検索が注目を浴びています。
Microsoftの新検索エンジンBingでは、twitterの一部のユーザー名を検索した場合にSERPのスニペットにそのユーザーのプロフィールではなく、最新のつぶやきを表示するようになっています。
今後の検索は、情報の「正確さ」に加えて情報の「新鮮さ」がますます重要になってきそうです。