現在のGoogleはスパムを無効にするだけ、順位を下げることはめったにない

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Google がスパム行為を発見した場合、そのページを検索結果から完全に削除することは今はめったにありません。
ほとんどの場合は、スパムがランキングに与える効果を無効にするだけです。

スパムは無効化できればそれで十分

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏に次のような内容で Twitter のフォロワーが質問しました。

競合サイトが有料リンクを買っているが、検索結果に出ている。Google はペナルティを与えないのか? ウェブスパムチームは本当に機能しているのか?

ミューラー氏は次のように答えました。

もちろん対処しているが、対処にはさまざまなレベルがある。ほとんどの場合、問題を自動で無効化するようにアルゴリズムが処理する。

悪質なリンクによる効果を無効にできればそれで十分だ。そのサイトを検索から完全に削除する必要はない。

以前は順位を下げていたが、今は無効化

ランキングを不正に操作するスパムをアルゴリズムが検出した場合、順位を下げたり、最も厳しい場合は検索結果から削除したりすることは以前は珍しくありませんでした。

SEO に長らく取り組んでいる人は、パンダアップデートペンギンアップデートを覚えていることでしょう。
それぞれ、低品質コンテンツと不正リンクを悪用しているサイトの順位を積極的に下げたアルゴリズムです。

しかしながら、ペンギンアップデート 4.0 の頃からスパムに対するアルゴリズム対処の方針に変化が訪れます。
スパムに罰(=順位下落)を与えるよりも、スパムによる効果を無効にする、言い換えれば無視する方向に変わりました。
対処がマイルドになったと言えるかもしれません。

現在は、スパム行為を取り去った本来の状態での評価です。
以前は、それこそペナルティとして評価を減点していました。
今は、アルゴリズムで検出できるのであれば、スパムはプラスにもマイナスにもなりません。

意図的に順位を下げるよりも単純に無効にする対処は、アルゴリズムによるスパム対応全般に当てはまります。

マイナスにならないであれば、怖がることなくスパムを働けということでは決してありません。
それこそ、程度がひどければ手動による対策を受けるかもしれません。

しかし、競合がスパムをやっているのにどうして上位表示しているのか? と Google を疑うことがあったとしたら、それはスパムを無視した状態であっても、その他の要因によってそのページの関連性が高いからと推測できます。