レビュー評価の構造化データでは小数点にはカンマではなくドットを使う

[レベル: 中級]

レビュー(口コミ抜粋)の構造化データの評価数値を小数点で表す場合の区切りとして「,」(カンマ)ではなく「.」(ドット)を使用するようにとの推奨を技術ドキュメントに Google は追加しました。

4,4 ではなく 4.4 でレビュー評価をマークアップ

推奨の変更は、Review タイプと AggregateRating タイプで使用する ratingValue プロパティの値に適用されます。

たとえば、評価が 4.4 だった場合は、ratingValue の値では小数の区切りには「.」(ドット)が推奨されます。
,」(カンマ)での区切りは推奨されません。

  • ⭕4.4
    ...
    "review": {
        "@type": "Review",
        "reviewRating": {
          "@type": "Rating",
          "ratingValue": "4.4"
        },
    ...
  • ❌4,4
    ...
    "review": {
        "@type": "Review",
        "reviewRating": {
          "@type": "Rating",
          "ratingValue": "4,4"
        },
    ...

シンタックスに microdata または RDFa を利用しているときはページの表示ではカンマ区切りでも構いませんが、構造化データの値にはドットを使うことができます。

例:

<span itemprop="ratingValue" content="4.4">4,4</span>

ブラウザに表示される評価はカンマ区切りの「4,4」です。

構造化データでは、評価の数値を content 属性で指定します。
値は、ドット区切りの 4.4 にします。
でも、content 属性の値はブラウザには表示されません。

こうすると、プラウザでの表示は「4,4」(カンマ区切り)ですが、構造化データの指定は「4.4」(ドット区切り)にできます。

構造化データのガイドラインに従えば、構造化データで指定する内容とユーザーがページで見えるコンテンツは一致させなければなりませんが、これは例外と言えば例外ですかね。
カンマとドットの違いはあれど、実質的な内容はまったく同じです。

今後はドット区切りで少数を指定する

評価を少数で表現するのに、小数点にカンマを使っていたサイトはそのままで構いません。
依然としてリッチリザルトの対象になります。
しかし、評価を新たにマークアップするときは、Google の推奨に従って小数点にはドットを使用するようにしましょう。

カンマ区切りの少数で表記しているサイトは少数派だと思いますが、Google の推奨変更を認識しておいてください。