URLにはローカライズした単語を使用する、URLの付け方のベストプラクティスとしてGoogleが追加

[レベル: 上級]

URL の適切な構造についてアドバイスする技術ドキュメントに新たな推奨を Google は追加しました。

ローカライズした単語を URL に使用する

該当する場合は、ローカライズした単語を URL に使うように推奨しています。
ローカライズというのは、URL に含まれる単語を対象ユーザーの言語に合わせるという意味です。

たとえば、ドイツ語ユーザー向けのサイトでは次のような URL を構成します。

example.com/lebensmittel/pfefferminz

“lebensmittel” は「食べもの」という意味の単語です。
“pfefferminz” は「ペパーミント」という意味の単語です。

日本語ユーザー向けなら次のようになりますかね。

example.com/フード/ペパーミント

ただしアルファベットでない場合は、システムによっては、UTF-8 でのエンコードが必要になる場合があります(ほとんどのブラウザでは元の言語で URL が表示される)。

example.com/%e3%83%95%e3%83%bc%e3%83%89/%e3%83%9a%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%83%88

ローカライズした単語を含めるのはユーザーのため

ページの内容を理解するために URL を Google は手がかりにすることがあります。
とはいえ、URL に単語を含めたからといって評価が上がるわけではありません。

ローカライズした単語を URL に使う推奨を加えた理由は、ユーザーにとってわかりやすくなるからでしょう。
ドキュメント冒頭で次のように述べています。

論理的かつ人間が理解できる方法で URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。

📝強調は僕による

個人的には、URL に日本語が含まれているのは好きではありません。
URL を貼り付けると、ほとんどの場合は UTF-8 エンコードされて、かえって意味不明の文字列になるからです。

それでも、ブラウザで表示されているときにはわかりやすいのは確かです。
気にならないのであれば、Google の推奨に従ってローカライズするといいでしょう。

多地域を対象にしたサイトの推奨 URL

多地域・多言語を対象にしたサイトに向けた URL 構造の推奨も追加されました。

次の 2 つです。

  • 国別のドメイン
  • gTLD を使用した国別のサブディレクトリ

国別のドメインとは対象とする国の ccTLD を使用するということです。

  • ドイツ向け: example.de
  • フランス向け: example.fr
  • 日本向け: example.jp

ccTLD を使わない場合は、gTLD を使用した国別のサブディレクトリを構成します。

  • ドイツ向け: example.com/de/
  • フランス向け: example.com/fr/
  • 日本向け: example.com/jp/

この 2 つは特に新しい推奨ではありません。
ほかには、サブドメインや URL パラメータを使用する方法もあります。
それぞれの長所・短所については別のドキュメントに説明があります。

どうしてこの 2 つだけが URL 構造の推奨に追加されたのかちょっと疑問です。

なお、次のような推奨・非推奨もドキュメントには(以前から)書かれています。

  • 判読できない長い ID 番号を URL に使用しない
  • URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用する

まだ読んだことがなければ、これを機会に読んでおきましょう。