[対象: 上級]
Googleは、企業が顧客に提供する問い合わせ用の電話番号を検索結果に表示するようにしました。
また、企業や店舗などの住所や営業時間、レストランであればメニューの情報などをより適切に理解させるための推奨設定を提案しました。
どちらもschema.orgを用いた構造化データを利用します。
問い合わせ用電話番号の表示
企業が公開している問い合わせ用の電話番号を検索結果にわかりやすく表示します。
対応する種類の電話番号は次の4つです。
- Customer service(カスタマーサービス)
- Technical support(テクニカルサポート)
- Billing support(支払いサポート)
- Bill payment(請求書の支払い)
問い合わせ用電話番号をGoogleに正確に認識させるにはschema.orgを利用します。
<script type="application/ld+json">
{ "@context" : "http://schema.org",
"@type" : "Organization",
"url" : "http://www.suzukikenichi.com",
"contactPoint" : [
{ "@type" : "ContactPoint",
"telephone" : "+81-3-5555-6789",
"contactType" : "technical support"
"availableLanguage" : ["Japanese", "English"]
} ] }
</script>
toll-free(トールフリー、日本のフリーダイヤルに相当)かどうかや電話をかけられるのはその国からだけか一部の国からだけか世界中か、対応できる言語などの指定も可能です。
詳しい設定方法はヘルプを参照してください(今のところ英語のみ)
なお問い合わせ電話番号の表示は日本のGoogleでは確認できませんでした。
ロケーションページの営業情報をschema.orgでマークアップ
企業や店舗などの、住所や営業時間、また飲食関係であればメニューをGoogleに伝えることができます。
Googleは、こうした営業情報を載せているページのことを”Locasion Pages”(ロケーションページ)と名付けています。
ロケーションページには、schema.org/Organizationの構造化データで各種情報を設定します。
<div itemscope itemtype="http://schema.org/Restaurant">
<h1 itemprop="name">おいらのイタリアン</h1>
<p itemprop="description">一流レストランで活躍したシェフたちが高級イタリア料理をお手頃価格で提供する立ち飲みイタリアンレストラン</p>
<p>営業時間: <time itemprop="openingHours" datetime="Mo,Tu,We,Th,Fr,Sa,Su 11:30-22:00">11:30 〜 22:00(無休)</time></p>
<p>TEL・予約: <span itemprop="telephone" content="0356789999">03-5678-9999</span></p>
<p>メニュー: <a itemprop="menu" href="http://oira-italian.jp/menu">メニューはこちらから</a></p>
</div>
ジャンルが異なる商品を1つの店舗で売っている場合、たとえばスーパーマーケットに薬局が併設されている場合(アメリカではよくある)は、それぞれの営業情報を設定できます。
また複数の店舗を展開している場合は、それぞれの店舗の営業情報の設定も可能です。
なお、schema.org/OrganizationのサブタイプをGoogleはすべてサポートしています。
自分のビジネスにより近いタイプでマークアップしましょう。
ロケーションページの要件とロケーションページでの構造化データの設定方法はヘルプを参照してください(現在は英語のみ)。
実店舗があるビジネスは組織のschema.orgを利用を推奨
特に、お店やレストラン、法律事務所などのようにが実際に訪れるビジネスのサイトでは上で挙げたような営業情報をschema.orgの構造化データでマークアップしておくことを僕は強く勧めます。
あなたのビジネスのことをGoogleはより詳しく知りたいのです。
そのためには、構造化データでテキストを”意味付け”することがおおいに役立ちます。
「これはカスタマーサポート用の電話番号」、「これは大阪支店の住所」、「これはメニューの種類と値段」、こういった情報をより確実にGoogleに伝えることができます。
あなたのビジネスのことをGoogleがしっかりと理解していれば、必要としているユーザーに届けてくれる(=検索結果に表示してくれる)確率がおおいに高まるでしょう。
「構造化データは難しそうだから」と敬遠せずに、今すぐに取り組み始めることを推奨します。