アップデートしたタイトル生成アルゴリズムをGoogleが再改良、titleタグ使用率が80%⇒87%

[レベル: 初級]

検索結果に表示するページタイトルを生成するアルゴリズムを 1 か月前に Google は更新しました。

新しいタイトル生成アルゴリズムは以前よりも必ずしも優れているとは言えなかったため、否定的な反応も多くありました。
そこで、ユーザーからのフィードバックを受けてアルゴリズムを改良したとのことです。
変化が観測されていたとおりでした。

title タグ使用率が 80% ⇒ 87%

新しいタイトル生成アルゴリズムは、HTML の <title> タグではない要素、特に <h> タグを検索結果のページタイトルとして以前よりも積極的に使うようになりました。
アルゴリズム更新後は、検索結果のページタイトルとしてtitle タグが使われているのはだいたい 80% でした。
つまり 2 割のページは title タグが使われていなかったことになります。

改良後はこの数値が 87% に上がったそうです。
言い換えると、title タグが使われないページは 1 割強に減りました。

更新直後よりは、title タグに従うようになったと言えます。

タイトル書き換えが発生する具体例

以前よりも、検索結果のページタイトルに title タグが使われるようになったとはいっても 100% ではなく、書き換えは依然として発生します。

title タグが次のようになっているサイトは珍しくありません。

  • 何も書かれていない
  • サイト内のすべてのページで同じ
  • title タグそのものがない

ここまでひどくはなくても、title タグが不適切なページがたくさんあります。
検索結果のページタイトルとして title タグを使わないケースを Google は具体例を挙げて説明しています。

半分欠けている

まず、title タグの記述が不完全なケースです。

そのページの固有のタイトルのあとに「|」(パイプ)や「-」(ハイフン)で区切ってサイト名を付けるサイトが多数あります。
僕のブログも、個別記事ページの title タグは「記事タイトル | 海外SEO情報ブログ」のようになっていて、「| 海外SEO情報ブログ」が共通で入ります。

ところが次のように、そのページ固有の記述が欠けているサイトが数多く存在するとのことです。

| サイト名

特に大規模サイトで多いようです。

title タグが半分欠けていると判断した場合には、そのページ固有の情報を Google は追加します。
たとえば、EC サイトであれば商品名を加えます。

商品名 | サイト名

追加する商品名は、そのページの内容から探り当てます。

古い

毎年繰り返し利用しているページで、年号が更新されていないケースも書き換えが起こります。

たとえば、大学のサイトの入学資格を案内するページです。

2020 年度入学資格 - ○○大学

2021 年度になっているにもかかわらず、title タグの年度が 2020 年のままです。
こんな場合は、2021 年に書き換えます。

2021 年度入学資格 - ○○大学

不正確

ページの内容を正確に反映していない title タグがあります。

大きなぬいぐるみ、テディベア、しろくま - サイト名

テディベアやしろくまの大きなぬいぐるみがそのページで売られているとユーザーは期待するでしょう。
ところが、ページを開いたらまったく別のぬいぐるみが売られていたら、ユーザーは困惑します。

title タグは固定だけれど、ページのコンテンツが動的に更新されるサイトではこうしたケースが発生するかもしれません。
そのページの内容を正確に反映するようにタイトルを Google は修正します。

ぬいぐるみ - サイト名

サイトの一部分で共通

サイトの一部分あるいは特定のカテゴリで同じ title タグが繰り返し使われているケースがあります。

たとえば、アニメの掲示板サイトです。
「鬼滅の刀」(刃じゃなくて刀😉)というアニメ番組について語りあうカテゴリがあったとします。
シーズンごとに専用のディスカッションボードが準備されているのですが、title タグはすべて同じです。

鬼滅の刀
鬼滅の刀
鬼滅の刀

わかりやすくするために検索結果のページタイトルを次のように Google は変更するかもしれません。

鬼滅の刀 - シーズン 1
鬼滅の刀 - シーズン 2
鬼滅の刀 - シーズン 3

フィードバックを絶賛受付け中

タイトル生成アルゴリズムが更新されましたが、ドキュメントで説明している title タグのベストプラクティスはこれまでと変わりません。
わかりやすいページタイトルを作成する原則は同じです。

さて、書き換えが起こりうるケースを Google が具体的に説明してくれたのは丁寧です。
たしかに、こうしたケースではタイトル修正は正しい仕組みと言えます。
だれもクレームを付けたりはしないでしょう。

でも僕たちのサイトではどうでしょうか?
SEO に取り組んでいるなら、例に挙がったような不適切な title タグは設定しませんよね。
それどころか、ページの内容を的確に表現してかつユーザーの興味を引くように考えて title タグを書いています。
適切なものを不適切に書き換えられてしまうから、不満を漏らさずにはいられないのです。

なんだか、話が噛み合っていないような気がしてなりません。

Google ⇒ おかしなタイトルを修正してやってんだぞ、ありがたく思え😤
僕たち ⇒ おかしくないタイトルをおかしなように書き換えられてるから怒ってんだよ😡

⬆こんな感じじゃないですかね。

検索セントラル ヘルプコミュニティでは、検索結果タイトルに対するフィードバックを絶賛受付け中です。
Twitter でぼやいていても何も始まりません。
Google に具体的に直接指摘してさらに一歩進んだ改善を促しましょう。