Google、2022年10月のスパムアップデートとしてOctober 2022 spam updateをリリース

[レベル: 初級]

2022 年 10 月 19 日(太平洋時間)にスパムアップデートを Google はリリースしました。
“October 2022 Spam Update” と名付けています。

検索セントラルの公式 Twitter およびランキング更新のリストページで公表しています。

スパムアップデートとは

スパムアップデートとは、文字どおり、検索結果からのスパム排除を目的としたアルゴリズム更新です。
ウェブ検索のスパムに関するポリシーにもとづいて、ランキングを不正に操作したり検索ユーザーに害を与えたりするようなコンテンツが検索結果に出ないようにすることを目的としています。

スパムを検出して関連性と信頼性の高い検索結果を提供するように Google は常に取り組んでいますが、スパム検出システムの大規模なアップデートをときおり実行します。
これがスパムアップデートです。

Spambrain と呼ぶ AI ベースをベースとしたスパム対策専用のアルゴリズムも存在します。

次のスパムアップデートを過去に Google は公表しています。

全言語、グローバル

October 2022 Spam Update としての今回のスパムアップデートもグローバルで展開し、すべての言語のサイトが対象です。
したがって、日本語のサイトにも適用されます。

展開完了には数日

アップデートの展開完了までには数日を見込んでいます。

2021 年 6 月のスパムアップデートは第 1 部、第 2 部ともにリリース当日に展開が完了しています。
2021 年 11 月のスパムアップデートは展開完了までに約 1 週間かかりました。
2021 年 7 月のリンクスパムアップデートは展開開始からほぼ 1 か月後に展開完了しています。

スパムアップデートの展開の完了までにかかる期間はそのときどきによってまちまちです。
今回は、週明けくらいには終わっているでしょうかね?

影響範囲は? 変動幅は?

どんなスパムを特に対象にしているかの情報を Google は提供していません。
Google が認識するスパム全般が対象でしょうが、ある程度の傾向は今後みえてくるかもしれません。

いくつかのランキングチェックツールを確認したところ、この記事を書いている時点では目立つランキング変動は発生していないようです。
ロールアウトから半日もたっていないので動くとしたらこれからですかね。

影響を受けてしまったら

もし、スパムアップデートの影響で順位が下がってしまったらしい場合は、スパムポリシーを念入りに読み込んでスパムに当たる行為を行っていないか確認します。
意図せずにやってしまっていることがあるかもしれません(そういうことがないように、スパムポリシーは必ず理解しておくことが重要)。

違反箇所があれば早急に対処します。

なお、スパムアップデートはアルゴリズムによる自動処理です。
再審査リクエストを送信することはできません。
再審査リクエストは手動の対策を受けたときだけ利用します。

スパムアップデートからの回復には、再クロール/再インデックス/(アルゴリズムによる)再評価が必要になります。
スパム行為を完全に修正できていたとしても、回復までには数週間から週か月程度かかるでしょう。

もっとも、スパムに相当するような SEO をやっていなければスパムアップデートはまったく気にする必要がないアルゴリズム更新です。
どのサイトが “下がった” かを高みの見物といきましょう。

【UPDATE (2022/10/24)】
10 月 21 日(太平洋時間)の時点で展開は完了しました。