[レベル: 中級]
Google は、April 2023 reviews update を 2022 年 4 月 12 日(太平洋時間)にリリースしました。
高品質なレビューコンテンツをより高く評価するためのランキングシステムの導入です。
Released the April 2023 reviews update, which now covers reviews about products, services, and things. Learn more about how to write high quality reviews:https://t.co/tdM0JhyyTG
— Google Search Central (@googlesearchc) April 12, 2023
商品レビューからあらゆるタイプのレビューが対象に
reviews system(レビュー システム)は、product reviews system(プロダクト レビュー システム、商品レビュー システム)の後継です。
プロダクト レビュー システムは、2021 年 4 月に新たに導入されたランキング システムです。
基本的に、物理的な商品のレビュー コンテンツを対象にしていました。
今回のアップデートは、対象範囲を拡大しました。
対象を商品に限定していません。
有形の商品に限らず、無形のサービスやそのほかのモノのレビューも対象にしています。
ノート PC や冬物ジャケットのレビューは今までどおり対象だし、映画やビデオゲームのようなマルチメディアのレビューも対象です。
レストランやファッションブランドのようなサービスに対するレビューも対象です。
そういうわけで、“product”(商品)が名前から外れたのです。
レビューコンテンツとは?
レビュー アップデートが対象にするレビュー コンテンツを Google は次のように説明しています。
The reviews system is designed to evaluate articles, blog posts, pages or similar first-party standalone content written with the purpose of providing a recommendation, giving an opinion, or providing analysis.
レビューシステムは、推奨、意見、または分析を提供する目的で書かれた記事やブログ投稿、ページ、または同様のファーストパーティーの単独のコンテンツを評価するために設計されています。
何かについて評価しているコンテンツはレビューとみなしていいでしょう。
また、そのサイトが自身で作成したレビューが対象です。
ユーザーが投稿したレビューは対象外です。
ページ単位の評価だが、サイト単位になるケースも
レビュー システムは原則的にはページ単位の評価となります。
しかしながら、相当量のレビュー コンテンツがサイト内に存在する場合は、レビューでないコンテンツも含めて、そのサイト内のすべてのコンテンツがレビューシステムの評価対象になる可能性があります。
とはいえ、レビュー コンテンツの占める比率がサイト全体のコンテンツの 1 桁台の %(10% 未満)程度であれば、サイトワイドでの評価が適用される可能性は低いでしょう。
📝すずきメモ: 逆に言えば、レビュー コンテンツが 10% 以上を占めるなら要注意ですね
日本語には適用されず
今のところ、レビュー システムは日本語には適用されません。
適用対象の言語は次の 11 言語です。
- 英語
- スペイン語
- ドイツ語
- フランス語
- イタリア語
- ベトナム語
- インドネシア語
- ロシア語
- オランダ語
- ポルトガル語
- ポーランド語
英語以外の 10 言語は、2023 年 2 月のプロダクト レビュー アップデートで追加されたものです。
商品構造化データが役立つことも
(物理的な)商品のレビューの場合は、商品構造化データが、商品のレビューであることを Google がより適切に識別する手助けになるかもしれません。
構造化データだけに頼るわけではありませんが、可能であれば商品構造化データをマークアップしておくといいでしょう。
ということで、商品レビュー システムがレビュー システムにアップデートしました。
日本語にはまだ導入されていませんが、レビュー コンテンツを提供しているサイトはいつ導入されてもいいように高品質なレビューを書くためのガイダンスを参照してブラッシュアップしておきましょう。
レビュー システムの詳細はこちらのドキュメントで読めます。