Google、2023年11月のコアアップデートを実施、ついに寄生サイト対策を導入か?

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太平洋時間の 11 月 2 日(日本時間 11 月 3 日)に Google は、November 2023 core update(2023 年 11 月のコア アップデート)の展開を開始しました。

本日、2023年11月のコアアップデートをリリースしました。ロールアウトが完了したら、ランキングリリース履歴ページを更新します。
https://status.search.google.com/products/rGHU1u87FJnkP6W2GwMi/history

これに関連して、アップデートの仕組みについておさらいするために、Google 検索のアップデートに関する Q & A を投稿しました。
https://developers.google.com/search/blog/2023/11/q-and-a-on-search-updates

2023 年 10 月のコア アップデートとは別システムの更新

Google は 10 月にも、October 2023 Core Update と称してコア アップデートを実施しています。
展開が完了したのは、10 月 19 日(太平洋時間)です。
わずか2 週間後に、次のコア アップデートを実施しました。

前回のコア アップデートの修正版かとも疑われるのですが、そうではないようです。
Google は次のように説明しています。

なぜ、2023 年 10 月のコアアップデートの直後にもう 1 つのコアアップデートがあるのでしょうか? 私たちのランキングプロセスにとってコアとなるさまざまなシステムがありますが、今月のコアアップデートは先月とは異なるコアシステムの改善に関係しています。

特に、前回の修正版ということではありませんでした。
別システムの更新とのことです。

とはいっても、コア アップデートに関するガイダンスは共通です。

大きな変動が発生か? 寄生サイト対策も?

今回のコア アップデートでは大きな変動が発生している可能性があります。
Glenn Gabe(グレン・ゲイブ)氏は、広範囲での変動を確認しています。

さらには、サブディレクトリやサブドメインで展開する、いわゆる“寄生サイト”に大きな下落を観測しているそうです。

10 月のコアアップデートと 11 月のコアアップデートの間に、寄生 SEO サイト(ディレクトリやサブドメイン)の数が減っているのを見ている。ゲイリー・イリースが言及していた、そのようなコンテンツに対処するためのアルゴリズム的な解決策を Google が実装したのかもしれない。

いよいよ寄生サイトに対策が入ったのでしょうか?
状況を注視しましょう。

レビューシステムのアップデートを今週実施、最後のアナウンス

アップデートに関する Q & A の投稿で、レビューシステムの来るべきアップデートについても Google は言及しました。

📝すずき補足:レビューシステムは、質の高いレビューコンテンツを高く評価するランキングシステム。導入当初は、プロダクトレビュー システムという名称で商品レビューだけが対象だった。しかし、2022 年 4 月のアップデートのタイミングであらゆるタイプのレビューコンテンツに対象を広げ、レビューシステムに名称を変更した。

来週、レビューシステムのアップデートが開始される予定です。また、レビューシステムの改善に関する定期的な通知は、今後は定期的に継続的に行われるため、公表されなくなります。

📝すずき補足:先週のアナウンスなので、「来週」は「今週」のこと

レビューシステムは、間隔をおいてのアップデートをこれまで繰り返してきました。
しかし今後は、多くのランキングシステムのように、継続的な更新となるためアップデートのアナウンスはなくなります。

追加の言語への展開など、顕著な更新が発生した時にだけアナウンスされます。
📝すずき補足:レビューシステムは日本語には未導入。適用される言語は現状では、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ベトナム語、インドネシア語、ロシア語、オランダ語、ポルトガル語、ポーランド語の 11 言語

アップデートを連発する Google

夏の終わりからアップデートの連続です。

例年と比べて今年はアップデートが多い年なのでしょうか?
ホリデーシーズンを前に重要なアップデートをすべて Google は片付けておきたいのでしょうか?

こうした質問にも Google は回答しています。
別の記事で取り上げます。

2023 年 11 月のコア アップデートの展開状況は、検索ステータスダッシュボードで確認できます。