[レベル: 上級]
求人検索に対応した JobPosting 構造化データを設定しているページ向けに、Indexing API という仕組みを Google は公開しました。
Indexing API を利用すると、Google にクロールをダイレクトに要求し最新の状態にインデックスを常に保つことができます。
求人情報ページのみ
求人検索には即時性が求められます。
新たに募集が始まった求人はすぐさま検索結果に出すべきだし、募集を終了した求人は直ちに検索結果に出ないようにすべきです。
求人サイトがページを新規に公開したり募集終了ページを削除したりしても、通常のクロール/インデックスのプロセスでは即時性を実現できません。
検索結果に出るまでに数日かかるかもしれないし、もう募集を締め切った求人が検索結果に残り続けるかもしれません。
こうした問題を解決するために、Indexing API が導入されました。
仕様に従って Indexing API を実装すると、クロールとインデックス を Google にリクエストできます。
新規ページの公開と既存ページの更新、募集終了ページの削除が速やかに検索結果に反映されます。
求人情報ページのみ、日本では(まだ)利用価値なし
今のところ、Indexing API を利用できるのは、JobPosting 構造化データでマークアップされている求人情報ページだけです。
求人検索はまだ日本には導入されていません(この記事を書いている時点では、米国やカナダ、インドなど 11 か国で導入)。
したがって、日本をターゲットにした求人サイトが Indexing API を実装したとしても実質的には意味を成しません。
もっとも、日本での導入を期待して JobPosting をすでに設定しているなら、先回りして Indexing API も実装するというのはもちろんありですが。
求人情報以外への Indexing API の拡大は?
何度か触れているように、Indexing API は 有効な JobPosting 構造化データをマークアップした求人ページだけが利用できる仕組みです。
求人以外のページは利用対象にならないのでしょうか?
この点に関しては Google からは何も情報は提供されていません。
個人的には、ほかの種類のページにも拡大するのではないかと予想(期待)します。
理由は、次の2つです。
- Indexing API そのものには Job という言葉が含まれていないので求人に限定していないように思える
- “Currently”(現在は)という一言が含まれている
いずれにしても当面の間は、求人検索の日本導入および求人検索以外の Indexing API の拡大を僕たちは待つしかありません。