[レベル: 初級]
Search Consoleで提供していた「コンテンツ キーワード」レポートを廃止することをGoogleはアナウンスしました。
レポートは、すでに利用できなくなっています。
「インデックス ステータス」と「ブロックされたリソース」の間に「コンテンツ キーワード」がありました。
SEOにはまったく影響なし
コンテンツキーワードを参照することができなくなっても、僕たちの通常のSEOにはまったく影響しません。
このレポートは、ページ内にあるキーワードの出現回数によって”重要度”が決められていました。
関連性に対する重要度ではなく、「何回書かれているか」で単純に決定されます。
また定型文や一般的な言葉と見なされたキーワードは除外されることもあります。
キーワードそのものにGoogleが頼っていた時代にはそれなりに利用価値があったのかもしれません。
しかし、キーワードそのものよりも、エンティティや検索意図を理解するGoogleの能力が飛躍的に向上した今となっては、キーワードの数を知ることになんら価値はありません。
コンテンツキーワードが役に立つ時があるとしたら、それはハッキングを受けているかどうかの判断材料としての利用です。
もし「バイアグラ」のような身に覚えがないキーワードがレポートされていたとしたら、ハッキングが疑われます。
コンテンツキーワードの役割が、Googleが認識しているキーワードの本当の重要性を示すものではなく、ハッキング検出に役立つ程度だということはGoogle社員のGary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏も明言していました。
予定どおりの廃止?
その名称や使われている用語から、コンテンツキーワードはSEOにとても重要そうに見えるので常に気にかけてしまうサイト管理者が少なくありません。
公式ヘルプフォーラムでも、大切なキーワードが認識されていないとか、テーマに関係がないキーワードが出てきているなどという質問がたびたび投稿されます。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、コンテンツキーワードの役割がどのくらい正しく認知されているのかをアンケートしたこともありました。
ミューラー氏は最近ではさらに個人的には廃止したい機能だとさえコメントしていました。
Search Consoleのコンテンツキーワードはなくてもいいんじゃないかと、ジョン・ミューラー氏。でもこれは個人的な考えで廃止を約束したものではない。 https://t.co/hDR7OwQFPM
— Kenichi Suzuki; 鈴木謙一 (@suzukik) 2016年5月23日
来るべきして来た廃止の決定なのかもしれません。
いずれにしても、僕たちのSEOには何も影響しないということを繰り返しておきます。
ちなみに、コンテンツキーワードのヘルプ (https://support.google.com/webmasters/answer/35255)は、この記事を書いている時点ではまだ検索結果に出ていますが、アクセスすると英語版ブログの廃止アナウンス記事にリダイレクトされます。
仕事が速いですね。:)