info:検索のサポートをGoogleが終了、正規URLのチェックにはURL検査ツールの利用を推奨

[レベル: 上級]

info: 検索のサポートを終了することを Google はウェブマスター向け公式ブログでアナウンスしました。

info: 検索は、Google にインデックスされている正規 URL を知ることができる特殊な検索構文です。

info: 検索の結果
[wwwなし・http の http:suzukikenichi.com/blog/ は、正規 URL が https:www.suzukikenichi.com/blog/ として Google にインデックスされている]

正規 URL の調査には URL 検査ツールを利用

正規 URL を正確に調べるための手段として Search Console の URL 検査ツールの利用を Google は推奨しています。

ユーザーが指定した正規 URL と Google が選択した正規 URL が異なる

上の例では、ユーザーが(rel=”canonical” で)指定した正規 URLと、Google が選択した正規 URL が異なっています。
おそらく、ページネーションした記事のリストだけで有意な差異が認められない(つまり重複コンテンツとしてみなされている)ため、別の URL に正規化されてしまっているのでしょう。

info: で検索すると空白です。
結果(正規 URL)が表示されません。

結果なしの info: 検索

site: 検索も結果なしです。

結果なしの site: 検索

ここで挙げた例は結果なしでしたが、インデックスされている URL が別のものであっても、URL を明示的に指定すると、その URL が含まれる URL を検索結果が返されることもあります。
つまり、info: 検索にしても site: 検索にしても正規 URL を正確に調べるには不向きなのです。

自分が管理していないサイトの正規 URL を調べるには info: 検索は非常に便利で手軽なツールでした。
ですが、Google としては、サイト管理者には Search Console の URL 検査ツールを使って正確な情報を入手してほしいのです。

公式アナウンス記事を書いた John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は以前にも同様のことを言っています。

クライアントが Search Console に登録していなければ登録してもらえるし、URL 検査ツールの使い方を知らなければ教えてあげられます。
僕たちの手を借りずに、自分の力でクライアントが Search Console を使って調べられるほうがずっと効率的です。

競合サイトの調査に関しては、Google が検索サービスを提供するのはあくまでも検索ユーザーのためです。
競合サイトの正規 URL を調べさせることが目的ではありません。

info: を日常的に使うのは僕たちくらいなものです(笑)。
利用するユーザーがごくわずかにもかかわらず、維持管理にリソースを割く必要性を感じなくなったという事情も Google にはあるのではないかと思われます。

管理していないサイトの URL も提示

1つ嬉しいニュースもあります。

URL 検査ツールで提示される正規 URL は、Search Console で管理しているサイトが対象でした。
仕様が変わりました。
管理していないサイトであっても、つまり他人のサイトであっても、正規 URL 先として提示されるようになりました。

こちらは歓迎できる改良です。