Google、多くの機能を旧Search Consoleで提供終了。Fetch as Googleももはや使えず

[レベル: 初級]

旧バージョンの Search Console で多くの機能・レポートの提供を Google は終了しました。
今年 1 月に告知していたとおりの実施です(3月に入ってから日本語版公式ブログで翻訳記事が公開)。

この機能もあのレポートも提供終了

旧 Search Console のトップページが寂しい状況になっています。

このレポートは、ここでは利用できなくなりました。

トップページに並んでいる次の3つのレポートすべてに「このレポートは、ここでは利用できなくなりました。」のメッセージが出ています。

  • クロールエラー
  • 検索アナリティクス
  • サイトマップ

もっともこれらのレポートは、新バージョンの Search Console で代わりとなる機能がすでに(以前よりも使いやすい形で)提供されています。

最もお世話になった機能の1つ、Fetch as Google ももはや利用できません。

Fetch as Google 廃止

でも、新 Search Console ではもっと便利な、URL 検査ツールが使えます。

HTML の改善は、代替レポートが提供されることなく完全に廃止です。

HTML の改善 廃止

無駄な混乱を招くレポートだと個人的には感じていたので、HTML の改善の廃止は喜ばしいことです。

構造化データレポートも使えなくなりました。

構造化データレポート 廃止

HTML の改善とは異なり、個人的には好きなツールでした。
リッチリザルトに利用されていない構造化データが Google に認識されているかどうかを調べることができたからです。

新 Search Console では、リッチリザルトレポートが代替レポートとして提供されています。
リッチリザルトに使われていない構造化データをレポートする機能も提供される可能性はあるようです。

旧 SC でまだ利用できるツール

この記事を書いている 3月29日の朝の時点で、新バージョンの Search Console ではまだサポートされておらず、旧バージョンの Search Console で依然として利用できるツールは次のとおりです。

  • クロールの統計情報
  • robots.txt テスター
  • URL パラメータ
  • インターナショナル ターゲティング
  • データ ハイライター
  • アドレス変更ツール
  • 使用するドメイン
  • クロールの頻度設定
  • リンクの否認
  • URL の削除
  • Search Console プロパティとアナリティクス プロパティの関連付け
  • メッセージの読み取りと管理

これらの機能・レポートが、形を変えたとしても新 Search Console に移行されるのか、それとも廃止されるのかはわかりません。
リンクの否認ツールに関しては、廃止の予定は今のところなさそうです。
データハイライターはなくなるのではないかと予想します(情報源のない勝手な予想です)。

いずれにしても、新しいバージョンの Search Console への移行が着々と進んでいます。
旧 Search Console にしか残されていないツール以外は、新 Search Console を利用しましょう。