GoogleがSEOスターターガイドを大幅改訂。7年ぶりの新版は何が変わったのか?

[レベル: 初級]

Google は、『Search Engine Optimization (SEO) Starter Guide』(日本語名: 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド)を大幅に改訂し新バージョンとして公開しました。

『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』とは

『検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド』は、Google が編集した、基本的かつ最重要な SEO の施策をまとめたマニュアル本です。

2008年11月に英語版が公開されました。
2009年6月には、日本語を含む40言語の翻訳版が出されました。
その後2010年9月に、内容を追加した更新版をリリースしています。

7年たった今でも依然として SEO のベストプラクティスだと Google は言うものの、モバイルの最適化がスマートフォンではなくフィーチャーフォンだったりと時代にマッチしなくなっている内容が含まれていることは明らかでした。

新版を準備中だと今年の9月に Google 社員がコメントしていて、ようやく完成しました。

今回は英語版だけではなく、日本語を含む9つの言語で同時公開されています。

PDF から ヘルプページへ

旧版と新版で、いちばん変化したと僕が感じたのはフォーマットです。
PDF だったのが、ヘルプページの記事つまりウェブページになりました。

ウェブページの方が PDF よりも公開後の修正や追加が楽だというメリットがありますね。
最新の状態に保っておくことが容易になります。

もっとも印刷した場合の読みやすさという点では、PDF に劣りそうですが。;(

新版 SEO スターターガイドの内容

さて、気になるのは新版の SEO スターターガイドの内容です。

ガラリと変わったわけではありません。
基本的には、以前のバージョンの内容を踏襲しています。

目次は次のようになっています。

  • はじめに
  • Google がコンテンツを見つけられるようにする
  • クロール対象外のページを Google に指示する
  • Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする
  • Google 検索結果での表示を管理する
  • サイトの階層を整理する
  • コンテンツを最適化する
  • 画像を最適化する
  • サイトをモバイル フレンドリーにする
  • ウェブサイトを宣伝する
  • 検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する
  • 付録: このガイドで参照したリンクの URL

そうは言えど、モバイル対応に関しては当然スマートフォンが対象になっています。
構造化データに関するセクションも加わりました。
「ウェブマスターツール」は「Search Console」へときちんと置き換わっています。;)

初級者も上級者も一読を

「スターター ガイド」が示すとおり、この SEO マニュアルは SEO の初級者をターゲットにしています。
SEO に精通していると自負するほどではないにしても 大多数の僕のブログ読者にとっては新たに学ぶことはほとんどないでしょう。
それでも、一読の価値はあります。

たとえば、次のようなシーンで役立つはずです。

  • 新米 SEO 担当者への入門書
  • 社内 SEO 研修の資料
  • クライアントに SEO に対する基礎知識を知ってもらうガイド
  • 既存の知識の再確認

15分もあれば読み終えられるので、さっそくチェックしてください。
日本語の翻訳版はこちらから、オリジナルの英語版はこちらから読めます。

新版の SEO スターターガイドに対する要望や意見があれば、公式ヘルプフォーラムに投稿しましょう。
あるいは、金谷さん宛にツイートでも大丈夫かと思います。
Google にあなたの声が届きます。