[レベル: 中級]
Googleは、構造化データテストツールをバージョンアップしました。
基本的な性能は変わらないものの、いくつかの改良点があります。
新しい構造化テストツールの改良点
新しい構造化テストツールの主な変更点を見てみます。
URLの変更
まず、URLが変わりました。
- 以前 ―
https://developers.google.com/structured-data/testing-tool/
- 現在 ―
https://search.google.com/structured-data/testing-tool/
古いURLにアクセスしても新しいURLにリダイレクトされますが、ブックマークしている人は更新しておきましょう。
UIの変更
ツールにアクセスすると、最初に気付くのはユーザーインターフェイスの変更です。
以前のバージョンの初期画面こんなふうでした。
新しいバージョンの初期画面はこうなっています。
すっきりとした印象を受けます。
そのぶん、どうしたらいいのか一瞬考えてしまったのは僕だけでしょうか。
ショートカット機能
新しい機能としてショートカット機能が実装されました。
キーボードから検索と置換ができます。
- Control-F / Command-F — 検索
- Control-G / Command-G — 次を検索
- Shift-Control-G / Shift-Command-G — 前を検索
- Shift-Control-F / Command-Option-F — 置換
- Shift-Control-R / Shift-Command-Option-F — すべて置換
たとえば、検索のショートカットキーを押すと検索ボックスが出現します。
通常のテキスト検索に加えて、JavaScriptの正規表現での検索も可能とのことです。
オートコンプリート機能
オートコンプリート機能も新たに実装されました。
JSON-LDをシンタックスに使っている場合は、「Ctrl + スペース」を押すことで、そこにふさわしいであろうプロパティをサジェストしてくれます。
コードに間違いがあって修正したり検証したコードに変更を加えたりするときに、ショートカットとオートコンプリートは便利そうです。
コードを修正すると、矢印ボタンがグレーからグリーンに変わります。
グリーンボタンをクリックすると再検証が可能です。
[鈴木注: 僕の環境では、キーボードの割り当てやショートカットキーをOSレベルでカスタマイズしているせいか、いくつかのショートカットキーとオートコンプリートがうまく機能しませんでした。]
大々的な機能変更なし
UIが刷新され、ショートカットとオートコンプリートが実装されたものの、ツールの主機能と使い方に大きな変更点はありません。
URLを指定して、そのページの現在の状態での検証が可能です。
コードを貼り付けての検証も今までどおりです。
ただし「コード スニペット」という用語が用いられています。
検証結果のUIにも多少の変化がありますが、以前とそう大きな違いはないので戸惑うことはないと思います。
構造化データテストツールのバージョンアップとともに、公式ドキュメントも更新されています。
さらに詳しい使い方はそちらを参照してください。
以前のバージョンにあった問題が修正されつつも、依然として残ったままの問題もあるようです。
しかし致命的な欠陥とみなされるほどではないんじゃないですかね。
もし無視できない問題を発見したら、ヘルプフォーラムで報告しておくといいでしょう。