[レベル: 中級]
リッチリザルト テストがベータ版から正式版になり、すべてのリッチリザルトの構造化データをサポートしました。
これにともない、構造化データ テスト ツールはまもなく提供を終了します。
リッチリザルト テストが全リッチリザルトに対応
リッチリザルト テスト(以下、RRT)は 2017 年 12 月に導入されたツールです。
導入以降さまざまな改良が加えられたものの、すべてのリッチリザルトには対応していませんでした。
ベータ版から正式版になり、Google がリッチリザルトとしてサポートするすべての構造化データを現在は検証できます。
構造化データの検証以外にも RRT には次のような特徴があります。
- プレビュー表示
- 実際の Googlebot のレンダリングと同じ処理
- レンダリング後の HTML コードの確認
- モバイル・PC の両方のユーザーエージェントでの検証
リッチリザルトを実装する際は、RRT が実用的です。
構造化データ テスト ツールは終了
構造化データ テスト ツール(以下、SDTT)は当面の間は利用できますが、提供を終了する予定です。
SDTT にできて RRT にできないこと
より高機能な RRT を今後は使うことになりますが、不便な点が 1 つ出てきます。
RRT は、リッチリザルトの構造化データのみを検証できます。
言い換えると、リッチリザルトとして Google が利用していない構造化データは検証の対象外です。
これに対して SDTT は、リッチリザルトとしてサポートされていようがされていまいが、構造化データとして技術的に有効かどうかを検証できます。
たとえば、僕のブログ記事は BlogPosting
(Article
のサブタイプ) でマークアップしています。
SDTT では、きちんと検出されます。
ところが、RRT では BlogPosting
は検出されません。
パンくずリスト (BreadcrumbLis
) だけです。BreadcrumbList
はリッチリザルト対象ですが BlogPosting
はリッチリザルト対象ではないからです。
リッチリザルトとして使われていない構造化データであったとしても、実装することがありえます。
Google はすべての schema.org をサポートしています。
たとえリッチリザルトに使われなくても、Google のコンテンツ理解の手助けになりうるためです。
SDTT の代替として次の 3 つのツールの存在を知ったものの、どれも使い勝手はよくありません。
- Bing web マスター ツールのマークアップ バリデータ
- Yandex の Structured Data Validator
- Classy Schema の Structured Data Viewer
Bing のツールは日本語だと文字化します💦
Yandex のツールはエラーメッセージがロシア語です💦
Classy のツールは、パッと見は格好いいけどよくわからない💦
リッチリザルト対象外の構造化データを RRT がサポートことはなさそうです。
SDTT の代替になるツールが見つかったら共有します(あるいは知っていたら教えてください)。
とにもかくにも、リッチリザルト テストが正式版になりました。
その一方で、構造化データ テスト ツールはいずれ提供を終了します。
Google の公式アナウンスはこちらです。