新Search Consoleに待望のリンクレポートが追加

[レベル: 中級]

新しい Search Console(ベータ版)にリンクレポートが追加されました。
お待ちかねの機能です。

より高い精度のレポートを提供

ナビゲーションメニューから「リンク」を選択することができるようになっています。

新 Search Console のリンクレポート

旧 Search Console では、外部リンクと内部リンクが各々のレポートに分かれていました。
しかし 新 Search Console では「リンク」として1つのレポートにまとめられています(データは別々に参照可能)。

まず重要なこととして、新 SC のリンクレポートは旧 SC のレポートと比較して、精度が高くなっている点が挙げられます。
この改良により、旧 SC のレポートよりもリンクの数が減少している場合があります。
これは必ずしも本当にリンクが減ったとは限らず、より正確な数字を反映しているからです。

データの見方に関して、ほかにも認識しておきたい変更点がたくさんあります。

  • サイト内のページは正規 URL を使用してグループ化されます。つまり、アンカータグと一部のパラメータが除外されてからグループ化されます。
  • 重複するリンクは統合されます。重複するリンクとは、すべてのパラメータが削除され、他の正規化が完了した後、同じソース URL から同じターゲット URL へと移動するリンクを指しています。リンクテキスト レポートにおける重複は、URL ではなくリンクテキストに基づきます
  • 表の行数は 1,000 行に制限されているため、大規模なサイトやリンク先が多いサイトではデータが切り捨てられることがあります。
  • リンクレポートでは「サイト」という用語が使用されていますが、データは実際にはルートドメインによってグループ化されます。プロトコル(http / https)、サブドメイン(m.、www)、サブディレクトリは取り除かれ、まとめてグループ化されます。したがって、以下はすべて example.com と見なされます。
    • example.com
    • m.example.com
    • example.com/pet_store/
    • https://example.com
    • http://example.com
  • グループ化されて表示される際に TLD は省略されません。そのため、以下は同一とは見なされません。
    • example.com
    • example.com.de
  • 外部サイトやリンクとは、現在のプロパティの外部にあるものすべてを指します。

重複するリンクは正規化され統合される点やリンク元ドメインがルートドメインでグループ化される点は特に要注意です(旧 SC と数字が異なる要因の1つ)。

新しいリンクレポートのヘルプ記事が公開されています。
利用前に一読しておくことを推奨します。

ただ、実際のメニュー項目の名称とヘルプ記事で使われている名称が一致していない部分があり混乱するかもしれません。
たとえば、リンクのダウンロードの説明です。

3つのオプションをヘルプ記事は説明しています。

  • 最新リンクを書き出す
  • リンクの例をさらに書き出す
  • この表を書き出す

ところが下の2つはメニューにはありません。
しばらくの間あちこち探し回りました。😥
オリジナルになる英語のヘルプページは Search Console の表記と一致しているので、日本語訳が不適切なようです。

リンクレポートのトップページ右上から外部リンクレポートをダウンロードできます。

リンクレポートをダウンロード

「その他のサンプルリンク」は 100,000 件を超えるリンクをダウンロードできます。
「最新のリンク」は、最近クロールされた 100,000 件のリンクをクロール日付きでダウンロードできます(レポートが意味するところは以前と同じですね)。

リンク元サイトやアンカーテキスト、最も多くされているページなどのレポートももちろんダウンロードできます(それぞれのレポートページから)。

SEO に本当に一生懸命に取り組んでいる人、そして何よりも不自然リンクの削除に取り組んでいる人にとって、リンクレポートが新しい Search Console に追加されたことは非常に価値があります。
使い倒してください。

改善要望やおかしな点があれば、いつものように Google にフィードバックしましょう。
まだベータ版なので、僕たちの協力によってより優れたツールになっていきます。
Search Console の左ナビゲーションメニューからフィードバックを送信できます。