[レベル: 中級]
Googleはハッキングされたサイトに対処するアルゴリズムを改良しました。
新しいアルゴリズムは、ハッキングを受けたページを検索結果から除外します。
結果として、検索結果数が減少することがあります。
ハッキングされたページを排除、検索結果の約5.1%に影響
すでに上位表示しているサイトを狙ってハッキングして検索トラフィックを手っ取り早く集め、マルウェアをダウンロードさせたり違法な薬を売ったりするサイトが増えています。
こうした現状を踏まえて、検索ユーザーを保護するためにGoogleはハッキング対策のアルゴリズムを強化しました。
今回のアルゴリズム変更のもとでは、ハッキングされたページを検索結果から完全に排除し(安全で)関連性が高いページだけを検索結果に表示します。
そのためハッキングされたページが多かった検索クエリでは、返される検索結果の数が減るケースが出てきます。
言語にもよりますが、検索結果の約5.1%に影響するとのことです。
比較的影響度が大きいアルゴリズム更新と言えそうです。
これは、直近のオフィスアワーで、Googleの長山さんが説明していたアルゴリズム更新のことですね。
「カルティエ 時計」や「シャネル 時計」のような通販系クエリが例に出されていますが、通販系に限定したアルゴリズムではありませんでした。
スパムが多いクエリでは検索結果数の減少が顕著なため目立ったのでしょう。
ところがハッキングの問題を抱えていないページも検索結果から消えているようです。
今後改良されていくはずです。
とにかく、ハッキングの被害を受けないようにサイトのセキュリティ対策を万全にしておくことを強く推奨します。
なおこの記事を公開する時点では、日本語および英語での公式アナウンスは出ていません。
独語のウェブマスター向け公式ブログ記事と露語の公式ヘルプフォーラムのアナウンスを参照しています。
【UPDATE】
英語版と日本語版でも公式アナウンスが出ました。