[対象: 上級]
Googleは、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に抵触し検索結果から削除されたケースが多いサイトの評価を下げる検索アルゴリズムを更新することをアナウンスしました。
このアルゴリズムは、通称Pirate Update(パイレーツ アップデート)と呼ばれ2012年8月に導入されました。
[Image – http://goo.gl/cVmmBZ]
また著作権侵害を防止するために、アルゴリズム更新とあわせて他に2つ、合計3つの対策を実施します。
- パイレーツアップデートのアルゴリズム更新
- 広告フォーマットの対応
- オートコンプリートの対応
パイレーツアップデートのアルゴリズム更新
DMCA侵害の申し立ての受理件数が多いサイトの検索順位を下げるアルゴリズムを改良して更新します。
今週から展開を開始しグローバルに影響します。
[鈴木メモ] 公式アナウンスでは来週 (next week) とありますが、先週の発表なので今週になります。
広告フォーマットの対応
音楽や映画などのダウンロードに関連したクエリで表示される広告では、正規のサイトだけを表示するようにします。
今のところ米国だけでの実施ですが、世界的な拡大を計画しています。
オートコンプリートの対応
DMCAで評価を下げたサイトに関係するようなオートコンプリートでのキーワード候補を出ないようにします。
[鈴木メモ] オートコンプリート対応については、グローバルかどうかの言及はありません。
ペンギンアップデート3.0の影に隠れてしまっていますが、Googleのアルゴリズム更新のなかではパイレーツアップデートは比較的重要な位置付けになるはずです。
とはいえ、単純に著作権を侵害しているということではなく著作権(DMCA)侵害が認められたサイトにパイレーツアップデートは適用されます。
したがって健全にサイト運営している限りはまったく関係のないアップデートですね。
一方でコンテンツを無断登用されていたり競合サイトが海賊行為を働いてたりするなら、嬉しいアップデートになるかもしれません。
[鈴木メモ] 参考までに、無断コピーコンテンツに対するDMCA侵害の申し立て方法はこちらの記事を参照してください。