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Googleは、早ければ2016年2月後半に検索でAMPに対応したページへアクセスを送り始めることを、AMPプロジェクトの公式ブログでアナウンスしました。
2016年の早い時期に公開するとのアナウンスが2週間前にあったばかりですが、より具体的なスケジュールが発表されたことになります。
着々と進むAMPプロジェクト
AMPの公開準備を進めているのはGoogleだけではありません。
Twitterは、AMP対応のコンテンツへリンクする試験を2016年初めに開始する予定です。
Pinterestは、iOSとAndroidのアプリでAMPをすでにテストしています。
Pinterestのエンジニアブログによれば、従来のモバイル向けページよりもAMPページは4倍高速になり、データ量が8分の1に減ったそうです。
また、新たにLINEとViber、Tangoが2016年初めに、AMPに対応したコンテンツへリンクすることを発表しました。
ほかには、CMS提供者であるWordPressは来年1月から、AMP対応を望むすべてのパブリッシャーをサポートすることを決定しています。
広告やアクセス解析、(課金制の)購読のシステムを提供する企業も自社のサービスやツールがAMPページでも機能するように取り組んでいます。
AMPコンテンツのフォーマットの改良も続いています。
新たな要素や強化がデザインされ既存のAMPに追加され続けています。
AMPプロジェクトに参加するパブリッシャーも続々と増えています。
たとえば日本からは、LINEと日刊スポーツ、シネマトゥデイ、IID(イード)が来年初めにコンテンツをAMPに対応させます。
なお、新聞メディアでは産経と朝日、毎日がAMP対応をすでに始めています。
AMPがランキング要因になる?
AMPに対応したページは検索順位が上昇するかもしれません。
12月9日に米サンフランシスコで開かれた記者会見でGoogleがこのようにコメントしたと、Search Engine Landが伝えています。
AMPページが検索結果に表示される時には「Fast」のように、表示スピードが速いことを示すラベルが付きそうです。
本当に、GoogleはAMPに力を入れていますね。
正確に言えば、Googleを筆頭に、多くのインターネットのインフラ企業やパブリッシャーがAMPの実現に精力的に取り組んでいます。
パシフィコ横浜で昨日開催されたGoogle for Mobileでも、Google JapanのDuncun Wright(ダンカン・ライト)氏が、「バン!」という掛け声とともにデモを交えながらやはり熱心にAMPを紹介していました。
実際、AMPは速いですよね。
読み込み時間ゼロで瞬時にコンテンツが出現します。
このリンクからAMPの爆速具合を体験できます。
AMPがランキング要因になる可能性が出てきました。
ミラノでのSXM MilanでJohn Mueller(ジョン・ミューラー)に質問した際には、今のところ考えていないとのことでしたが、あくまでも「今のところは」ということだったのでしょうか。
もっとも、AMPに限らずに高速なページに対しては「Fast」ラベルが付いて検索順位が上がるのかもしれません。
高速化の施策はAMPだけではないことをGoogleは記者会見で強調していたそうです。
現状では、AMPはメジャーサイトのための仕組みのように僕には思えます。
一般に普及するかどうか懐疑的な部分もあります。
ですが、“馬にニンジン”のようにランキング要因になったら採用するサイトが増えるかもしれませんね。(笑)