先週末に起こった、決して最新ではないニュースですが、記録のために投稿しておきます。
PST(太平洋標準時間)で1月31日の6時30分から7時25分ごろ(日本時間の1月31日23時30分から2月1日0時25分ごろ)の最大40分間ほど、Googleのすべての検索結果に「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります」というメッセージが表示されて、どのサイトにもまったくアクセスできないという状況が発生しました。
GoogleのMarrisa Mayer(マリッサ・メイヤー)副社長がOfficial Google Blogで公表したところによると、人為的なミスが原因だったようです。(日Google公式ブログでの日本語訳文は、こちら)
危険のあるサイトは「StopBadware.org」というところが管理しているそうですが、「/」という文字が含まれていると、危険があるサイトとして判断してしまうように設定してしまったとのことです。
結果として、すべてのURLは「/」を含んでいるので、すべてのサイトが危険なサイトとして認識されてしまいました。
問題が発生したときのSERPです。
(キャプチャは、京都のSEOコンサルタント松尾さんから提供していただきました。松尾さん、ありがとう!)
クリックすると、
「警告 – このウェブサイトにアクセスすると、コンピュータに損害が生じる可能性があります。」
という警告メッセージが表示されるページに移動しました。
異変に気づき、まもなく解消されたとのことですが、日本では土曜日から日曜日に切り替わる週末のアクセスの多い時間帯に発生したので、多少なりとも影響のあったサイトも存在するのではないでしょうか?
また、日Google公式ブログでも関連した記事が別に投稿されています。
検索で悪意のあるサイトを検出するのと同じロジックが、Gmailの迷惑メールフィルタにも採用されているので、一部のメールを迷惑メールとしてご認識してしまったそうです。
問題のないメールが、迷惑メールフォルダに入ってしまっていないかチェックしてください。(詳しくはこちら)
今回の事件は、GoogleではなくStopBadware.orgという協力先が引き起こしたようですが、Googleにもこんな信じられないような初歩的なミスが発生するんですね。Googleに責任があったようです。こちらを参照
関係者の人たちは、この出来事を知ったときには青ざめたはずです。
損害を与えるサイトとしてラベルを貼られたウェブマスターも、驚いたことでしょう。
松尾さんは、「“SEO ブログ”で検索した全てのサイトに表示されていたので、SEOをネタにしすぎてGoogleの逆鱗に触れたか!」と焦ったそうです。(笑)
2度と起こってほしくないトラブルですね。