[レベル: 上級]
近い将来Googleは、「求人・転職」向けのリッチスニペットやナレッジパネルを提供するかもしれません。
“JOBS”のパイロット機能
構造化データを解説するGoogleのデベロッパー向けサイトに「Pilot Features」というページがあります。
試験的な機能を紹介するページで、一部の限定した人たちだけが利用できる構造化データがこのページには掲載されています。
いずれは、すべてのサイトに対して公開する予定の機能です。
このページに「JOBS」というタブが見えます。
「job(s)」は、「仕事」という意味ですね。
仕事関連のschema.orgには、JobPosting があります。
求人情報のための構造化データです。
利用するとしたら、schema.org/JobPosting だろうと考えるのが妥当です。
404 ⇒ 削除
JOBSの構造化データによって、具体的にどんな特徴を手にできるのかが気になるところです。
しかし「Pilot Features」ページに掲載されている項目のリンク先は「JOBS」を含めてすべて404が返されます。
したがって、詳細はまったく不明です。
404どころか、現在は項目すら削除されてしまいました。
以前は、JOBSのほかに、CAROUSELS, DATA FEEDS, SERVICE WEB, LIVE COVERAGE のタブが存在していました。
今はありません。
消えた理由は不明です。
求人・転職サイトには楽しみ?不安?
求人・転職サイトにとっては、JOBSの構造化データ実装でどんな機能を利用できるのかが楽しみですね。
検索結果での存在感を増すことで、アクセスアップへの貢献を期待できます。
と同時に、不安を感じる人もいるかもしれません。
フライトやホテルの検索は、そうしたジャンルのサイトに訪問せずとも、Google検索で探すことが現在は可能になっています。
フライトやホテルだけでなく旅行に必要な情報は、Google製のアプリがすべて提供してくれます。
求人情報を手にしたGoogleは、仕事探しのサービスもひょっとしたら自前で提供してしまう可能性がゼロとは言えません。
とはいえ、完全に僕の妄想なので過度に心配しないでください。
JOBSをはじめ、構造化データのパイロット機能に関する新たな情報が手に入ったらまたお伝えします。
[H/T] Aaron Bradley