[レベル: 初級]
ほかのサイトに記事を配信した場合、同一の記事が複数ウェブに公開されていることになります。
それらを通常 Google は重複コンテンツとみなし、どれか 1 つを検索結果に表示します。
検索結果に表示されるのは必ずしも配信元のオリジナル記事とは限りません。
これは受け入れなければならない事実です。
重複扱いされたくないなら記事配信しない
同一の記事をほかのサイトにも配信する、いわゆる「シンジケート (Syndicate) 」の Google の扱いに関する質問に John Mueller(ジョン・ミューラー)は次のように回答しました。
同じ記事なのだから、シンジケートした記事はもちろん重複コンテンツになる。
基本的には、どれか 1 つを選んで検索結果に表示する。それは、別のサイトに配信した記事かもしれないし、あなたのサイトのオリジナル記事かもしれない。
オリジナルの記事が検索結果に選ばれる保証はない。記事配信するのであれば、あなたのサイトのオリジナル記事ではなくシンジケートした別サイトの記事が検索結果に出る可能性があることを受け入れなければならない。
ポイントをまとめるとこうなります。
- シンジケートした記事は重複コンテンツ
- たいていは、どれか 1 つが検索結果に出る
- 選ばれるのはオリジナル記事とは限らない
配信元ではなく配信先の記事が検索結果に出てしまうのは、そういうものだとして受け入れる必要があります。
それがいやなら、記事配信をやめたほうがいいのです。
記事配信の重複対策は 3 つ
同じ記事を配信しても、ミューラー氏が言うように 1 つではなく自分のサイトを含めほかのサイトの(同じ)記事がいくつか検索結果に出てくることもあります。
その場合でも、自分のサイトの(オリジナルの)記事がいちばん上とは限りません。
配信先の記事のほうが上になることがあります。
多くの場合はオリジナル記事が選ばれるのですが、そうではない場合もあります。
たとえば、僕のブログの記事が Yahoo! ニュースに取り上げられたとします(ありえそうにないですが、たとえばの話です)。
知名度が高くはるかに多くのユーザーが毎日アクセスしている Yahoo! ニュースに掲載された記事が検索結果に選ばれるかもしれません。
僕のオリジナル記事も検索結果に出たとしても、下に位置するかもしれません。
オリジナルかどうかはもちろん重要な指標ですが、それだけではないのです。
読む場所がどこであれ多くのユーザーに記事を届けたいのであれば、検索のことは優先度を下げなければならないでしょう。
そうではなくて、検索トラフィックがものすごく重要で少しの取りこぼしも許したくないのであれば、記事配信の”確実な”重複対策は次のいずれかです。
- 配信先の記事に
rel="canonical"
を追加してもらい自分のオリジナル記事に正規化してもらう ⇐ ベストな対策 - 配信先の記事を
noindex
にしてもらう ⇐ 難しい? - 記事配信しない ⇐ 究極の対策