[レベル: 初級]
検索クエリを引用符で囲んだ完全一致が実行されたときに、その単語や語句をスニペットに必ず表示するように Google はウェブ検索を改良しました。
探している単語や語句をページ内で見つけやすく
単語や語句を引用符(""
、ダブルクオーテーション)で囲むと、その単語/語句を必ず含んだページだけを検索対象にする完全一致検索を実行できます。
たとえば ["世界一高い建築物"
] で検索すると、「世界一高い建築物」という語句を含むページだけが検索結果に出てきます。
たとえ世界一高い建築物に関連性が高かったとしても、「世界一高い建築物」という語句が含まれないページは検索結果には出てきません。
今回の改良では、完全一致検索で指定した語句/単語が出現する部分をスニペットに必ず用いるようにしました。
以前は、たとえページに含まれていたとしてもスニペットには表示しないこともありました。
["世界一高い建築物"
] の検索結果です。
どの検索結果のスニペットにも「世界一高い建築物」が含まれています。
完全一致検索は、ユーザーが特定の単語/語句を探している場合に用いられます。
その単語/語句を含んでいる部分をスニペットとして表示することにより、ユーザーはページに訪問したあとに目的の場所を見つけやすくなります。
完全一致検索で知っておきたいこと
完全一致検索で知っておきたいことを Google は併せて紹介しています。
引用符で囲んだクエリはページで見えていないことも
引用符で囲んだ単語/語句がスニペットに出ているのに、いざページに訪問してみると見つからないことがありえます。
たとえば、次のような状況で発生します。
meta description
タグに書かれているalt
属性に書かれているtitle
タグに書かれている- URL に含まれている
- iframe 内のページにある
- クリックしたあとに JavaScript でレンダリングされた後のコンテンツに含まれる
どれも、ブラウザ上では通常は表示されません。
キャッシュ後にコンテンツが更新された
Google がキャッシュしているページと最新のページの内容に変化があったときにも、完全一致検索で指定した単語/語句が見つからないことがあります。
Google がインデックスした後にコンテンツが更新され、その単語/語句が削除されてしまった場合です。
この場合、インデックスが最新状態に更新されれば、同じ完全一致検索ではそのページはもう検索結果に出てこなくなるでしょう。
句読点はスペースとしてもみなされる
punctuation(句読点)は検索ではスペースとして処理されます。
英語ではたとえば、‘(アポストロフィ)や ,(カンマ) /(スラッシュ)、–(ハイフン)です。
次の 3 つの完全一致検索はすべて同じ [don t doesn t
] という検索になります。
- don’t, doesn’t
- don’t / doesn’t
- don’t – doesn’t
punctuation を含んだ完全一致検索は想定どおりに機能しない可能性があります。
日本語では 。(句点)や 、(読点)も該当するでしょう。
完全一致を複数していする
完全一致の単語/語句を複数指定したクエリでは、すべてがスニペットに含まれないかもしれません。
たとえば ["世界一高い建築物" "トップ10" "アジア"
] です。
また、完全一致検索で指定した単語/語句がページ内の複数箇所に出現し、お互いに離れているときはすべてがスニペットに表示されないことがあります。
この場合は、もっとも関連性が高いと Google が判断した箇所をスニペットに引用します。
PC 検索でのみ太字
完全一致検索で指定した単語/語句は PC 検索結果のスニペットでは太字で強調されます。
ただしウェブ検索のみです。
ウェブ検索結果に差し込まれる次のような特殊検索結果では太字になりません。
- レシピ結果
- 動画結果
- 画像結果
- ニュース結果
- ローカル結果(地図結果)
太字にはなりませんが、指定した単語/語句はページ内には含まれます。
また、モバイル検索結果でも太字になりません。
完全一致検索を利用するユーザーは、検索をよく知っている上級ユーザーでしょう。
一般的なユーザーはそういった機能が使えることを知らなそうです。
それでも、一部のユーザーに限られたとしても検索体験の向上に今回の改良は役立ちそうです。