Google検索イベントリッチリザルトの構造化データでのロケーション指定が厳密になる

[レベル: 上級]

Google 検索のイベントリッチリザルトの構造化データにおいて、イベントの開催場所の指定要件を Google は変更しました。

Google will start enforcing location requirements for events. For events marked as virtual only (eventAttendanceMode = OnlineEventAttendanceMode), providing any physical locations will trigger a warning. For any event with a physical address, the address must be of type Place, not PostalAddress, or it will be an error. Therefore you might see an increase in errors and warnings in Event items on your site.

要件にそわない状態でイベント構造化データをマークアップしていた場合は、この変更によって、Search Console のイベント リッチリザルト レポートにエラーが報告されるかもしれません。

場所指定をより厳密に

場所の指定方法が今までよりも厳密になりました。

オンラインのみで開催するイベントと物理的な場所で(も)開催するイベントで設定するプロパティの条件に変更があります。

オンラインのみのイベントでは物理的な場所を指定しない

オンラインのみのイベントの場合は、物理的な場所を構造化データの中で指定してはいけません。

オンラインのみのイベントとは具体的には、eventAttendanceMode プロパティの値を OnlineEventAttendanceMode に指定している場合です。
このとき location プロパティに物理的な場所を表す Place タイプを用いているとエラーになります。

オンラインイベントなのに物理的な場所があるのはたしかにおかしいですね。
でも今までは問題視されませんでした。

実際の場所とオンラインの両方で開催する場合 (MixedEventAttendanceMode) は、当然のことながら、物理的な場所を指定できます。

物理的な場所で開催するイベントは Place タイプで指定する

一方、物理的な場所で開催するイベントでは、場所を表す location プロパティの値には Place タイプを必ず使います。
PostalAddress タイプを使ってはいけません。
Place ではなく PostalAddress を使うとエラーになります。
📝すずき注: Place タイプの address プロパティの値として PostalAddress タイプをネストするのは問題ない

もっとも、すでにイベント構造化データをマークアップしていた場合でもドキュメントの例を参考にしていれば、location プロパティには Place タイプを設定していたはずです。
ダイレクトに PostalAddress は設定していないでしょう。

それでも念のために確認しておくと安心ではありますが。

イベント構造化データでマークアップしているサイトの管理者は、Search Console の拡張レポートで、ロケーション指定に関わるエラーが報告されていないかどうかをチェックしておいてください。