[レベル: 中級]
Google は、検索結果でのインデント結果を停止しました。
インデント結果とは同一サイトからの結果を束ねるホストグループ機能
インデント結果とは、同じサイトから複数のページが検索結果に出てきた場合に連続して束ねて表示する仕組みです。
正式名称は「ホストグループ (host group)」といいます。
2 つ目の結果が字下げされるので「インデント結果」という通称が付いています。
ホストグループで特徴的なのは、掲載順位が離れていても束ねられる点です。
たとえば、1 つ目の掲載順位が 1 位で、2 つ目の掲載順位が 5 位だったとします。
すると、2 つ目(5 位)は 1 つ目(1 位)に引っ張られる形で順位が上がり、2 位に位置します。
ホストグループを廃止
このホストグループでの表示を Google は停止しました。
並んでいても字下げされていません。
ホストグループの場合は、2 つ目にはファビコンは表示されなかったのですが、両方に表示されています。
同じサイトからであっても束ねられることもなく、本来の掲載順位に別々に掲載されます。
ホストグループを廃止したのは 9 月の終わりか 10 月の初めころのようです。
We stopped doing "indented results" a few weeks ago, and it's unrelated to the core update. Especially with continuous scroll, it wasn't as helpful as in the past. Our site diversity system still works to generally show only two results from the same site in the top results,…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) October 12, 2023
「インデント検索結果」の提供を数週間前に停止しましたが、コアアップデートとは関係ありません。特に連続スクロールでは、過去ほど役立ちませんでした。以前からそうであったように、サイトの多様性システムは、上位の結果には同じサイトからの結果を一般的に 2 件のみ表示するよう機能していますが、クエリの性質によっては異なる場合があります。詳しくはここをご覧ください。
https://developers.google.com/search/docs/appearance/ranking-systems-guide#site-diversity-system
連続スクロールが導入された現在の検索結果では、あまり意味がなかったというのが理由のようです。
📝すずきメモ:日本でも、モバイル検索に加えて PC 検索でも連続スクロールが導入されている
ドキュメントからも削除
ホストグループの廃止にともない、Google 検索の視覚要素ギャラリーのドキュメントからも関連する説明が削除されました。
ホストグループがあったころの英語版のドキュメントです。
現在は削除されています。
なお日本語ドキュメントは未更新のため、まだ残っています。
インデント結果は、適用と廃止を繰り返してきました。
2022 年 9 月に 10 年ぶりに復活したのですが、2 年後にまた廃止されてしまいました。
連続スクロールが続くかぎりは、次の復活はなさそうです。