GoogleのApp IndexingがiOS 9に対応、Safariのモバイル検索結果からでもアプリを直接開けるように

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GoogleのApp Indexingが、iOSに正式に対応しました。
iOS 9をインストールしたデバイスであれば、SafariからApp Indexingを利用できるようになります。
実際にモバイル検索結果でアプリコンテンツを見ることができるようになるのは、今月(10月)の終わりとのことです。

Getting your app content found on Google just got easier. App Indexing is now compatible with HTTP deep link standards for iOS 9, as it has been on Android from the beginning. That means that you can start getting your app content into the Search results page on Safari in iOS, simply by adding Universal Links to your iOS app, then integrating with our SDK. With this improvement, we will no longer support new integrations on iOS 7 and iOS 8. Users will start seeing your app content in Safari on iOS at the end of October.

iOS 9のみサポート

GoogleがサポートするiOS版のApp Indexingは、iOS 9だけです。
5月に試験的に開始していた、iOS 7と8のApp Indexingは廃止されました。

理由は、Univarsal Links(ユニバーサル・リンク)の仕様を利用するからです。
Univarsal Linksは、ディープリンクのApple版の名称だとみなしてください。
Universal LinksはiOS 9からサポートされています。
7と8では利用できません。

僕は開発には疎いので推測が入ってしまいますが、iOS 9だけのサポートになってしまうとはいえ、Univarsal Linksを利用することで試験公開のときよりもApp Indexingの設定が楽になったのではないでしょうか。

Safariにも対応

正式公開されたiOS対応のApp Indexingでは、iOSのネイティブブラウザであるSafariにも適用されます。
つまり、次の3つのアプリからGoogleモバイル検索でのApp IndexingをiOSでは利用できます。

  • Chrome
  • Googleアプリ
  • Safari

試験公開時は、Google製アプリであるChromeとGoogleアプリでしかApp Indexingを利用できませんでした。
iOSデバイスなので、Safariに対応していないままだったとしたら魅力は半減してしまうでしょう。
Safariでも利用できるようになったことは、iOSアプリ開発者がApp Indexingを実装に取り掛かる大きな動機になりそうです。
【UPDATE】iOS 9のApp IndexingはSafariだけに対応しています。

10月終わりから提供開始

iOSアプリのディープリンクがモバイル検索結果で実際に表示されるようになるのは今月の終わりからとのことです。

iOS 9でのApp Indexing

設定手順は、デベロッパー向けサイトですでに公開されています(英語のみ)。
さっそく実装すれば、あなたのアプリのコンテンツをスタートと同時にiOS端末のモバイル検索で表示できるかもしれません。

Googleがインデックスしたアプリコンテンツは現在1,000億に達しているそうです。
米カリフォルニア州のハーフムーンベイで先週開催された Code/Mobile カンファレンスで、米Googleの副社長で検索部門トップのAmit Singhal(アミット・シンガル)氏が明らかにしました。

世界の人口が約70億として、その14倍以上の数のアプリコンテンツをGoogleはインデックスしていることになります。
iOSのApp Indexingに対応したことで、この数はもっともっと増えるでしょう。