[レベル: 上級]
Googleは、iOSアプリのApp Indexingのサポートを始めたことをアナウンスしました。
これまでApp IndexingはAndroidアプリだけをサポートしていました。
今後は、Android端末とiPhone(とiPad)の両方からApp Indexingを利用できます。
こちらは、Googleが公式アナウンスで例として掲載したiPhoneでのApp Indexingです。
レストラン予約アプリのOpenTableのディープリンクが検索結果に出ています(左)。
タップすると、OpenTableアプリ内のコンテンツ(そのレストランの情報)に検索結果から直接アクセスできます(右)。
iOSのApp Indexingは、今後数週間をかけて世界中で展開していきます。
GoogleアプリとChromeで利用可能です。
AndroidのApp Indexingと完全に同等ではない
iOSのApp IndexingはAndroidアプリのApp Indexingとは違いがあります。
ログインユーザーだけに適用
まず、Googleアカウントにログインしたユーザーにだけ適用されます。
AndroidのApp Indexingももともとはログインユーザーだけのものでした。
しかし現在は、ログインしていないユーザーにも適用されます。
ログインしていない場合は、クエリに関連性が高いアプリのインストールボタンを検索結果に表示します。
Google Play経由でユーザーがそのアプリをインストールすると、今インストールしたばかりのそのアプリで該当のコンテンツを開くことができます。
iOSではログインしていなければ、ユーザーはApp Indexingの恩恵を受けることはできません。
限定した一部のアプリ開発者だけに開放
Androidでは、すべてのアプリ開発者がApp Indexingを実装できます。
決められた仕様に従ってアプリと対応するウェブページを構成するだけです。
対してiOSでは、Googleへの申請も必要です。
また申請したからといって、必ずしもモバイル検索結果にディープリンクが表示されるとは限りません。
iOSのApp Indexingの実装手順は次のとおりです。
- iOSアプリにディープリンクのサポートを追加する
- ワンクリックで検索結果に戻れるようにする
- サイトにアノテーションを追加する
- App Indexingに関心があることをフォームからGoogleに送信する
ドキュメントとフォームは英語です。
ようやくiOSアプリにもApp Indexingを設定できるようになりました。
iOSをサポートしていなかったことが理由で、App Indexingの導入をためらっていた人もいるはずです。
App Indexing導入への障壁がずいぶん小さくなったのではないでしょうか。
iOSのApp Indexingは今のところは申請が必要で、申請しても適用される保証はありません。
とはいえ、いずれはすべての開発者に開放されるはずです。
ウェブサイトと連動するアプリを提供しているなら、App Indexingはぜひ導入したいものです。
今すぐに導入しないとしても、準備は進めておきましょう。
【UPDATE】
日本版ブログで翻訳記事が公開されました。
「iOS アプリ内のコンテンツも Google 検索に表示されるようになりました」