[レベル: 上級]
構造化データでマークアップしたレシピとニュース、ポッドキャストのコンテンツを Google アシスタントのなかで利用可能になるようです。
言い換えれば、これらのコンテンツは Actions on Google に対応することになります。
さらに Google アシスタントのディレクトリにも掲載されます。
ウェブのコンテンツが Actions on Google に対応
Actions on Google(以下、アクション) は、開発者が独自で作ったサービスを Google アシスタントを通して提供することができる仕組みです。
昨年の Google I/O で発表されました。
Actions on Google に対応したサービスは専用のディレクトリに掲載され、ユーザーに見つけてもらえます。
アクションは現在は日本語にも対応しています。
日本語向けのアシスタント ディレクトリも公開されています(余談ですが、アクション対応のアプリが日本でもずいぶんと増えていました)。
アクションをサポートするのは基本的にアプリでした。
ところが、レシピとニュース、ポッドキャストのようにウェブで公開されているコンテンツもアクションの対象になるようなのです。
ただし、無条件ではなく構造化データが実装されているという条件が付きます。
AMP ページで発行されていることも条件になります。
ウェブのコンテンツをベースにしたアクションを解説するドキュメントを開発者向けサイトについ先日 Google は公開しました。
また、一部のユーザーには Search Console 経由で通知も送っているようです。
Whoa… just got this new search console notification I've never seen before about making Podcasts more discoverable in Google Assistant pic.twitter.com/PfrMYLkChe
— Dan Shure (@dan_shure) 2018年1月9日
レシピ・ニュース・ポッドキャストが対象
アクションの対象になるウェブのコンテンツは、今のところは次の3種類です。
アクションに対応するには レシピとニュース コンテンツでは構造化データのマークアップが必要です。
とはいえ、特別なプロパティが要求されるわけではありません。
リッチリザルト(旧リッチスニペット、リッチカード)に必要とされる、従来の構造化データがそっくりそのまま条件になります。
つまり、レシピやニュースの構造化データをすでにマークアップしていれば修正は不要です(ニュースは Article と NewsArticle、BlogPosting または VideoObject)。
ポッドキャストは構造化データではなく RSS フィードの配信が条件になります。
とはいえ、こちらもアクションに対応させるための修正は不要です。
レシピとニュースでは、AMP でコンテンツを配信することも条件になります。
ディレクトリに自動登録
構造化データを実装して AMP で公開したレシピとニュース、および RSS フィードを配信しているポッドキャストは自動的にアクションに対応するばかりか、Google アシスタントのアクション ディレクトリにも自動的に登録されることもあります。
サイトの所有者確認をすることにより、ディレクトリに掲載されるページでのタイトルや説明文、ロゴなどの情報を修正できるようになります。
米国・英語で開始か?
ドキュメントには書かれていませんが、米国での英語コンテンツだけが対象になると思われます(ポッドキャストに関しては、“U.S English” と Search Console の通知に書かれている)。
アクション ディレクトリに掲載されているレシピやニュース コンテンツを僕はまだ見つけていないので、具体的にどのように掲載されるのか、また Google アシスタントのなかでどのように動くのかの確認はできていません。
Google アシスタントを通して、ウェブのコンテンツを利用してもらえるというのは、Google アシスタントのユーザーが増えれば、新たなリーチ手段を獲得することになります。
しかも、アプリ開発に求められるスキルは必要ありません。
構造化データだけでいいので、僕たちにはとても楽です。
新たな情報が入ったらまた報告します。
興味を持った人は Google デベロッパーサイトのドキュメントを読んで今から備えておくといいかもしれません。
[H/T] Aaron Bradley