[レベル: 上級]
pros and cons を表す新しい構造化データを Google がサポートするようになりました。
pros and cons は日本語では「良い点・悪い点」や「メリット・デメリット」という意味です。
商品の良い点と悪い点を検索結果に表示できます。
pros and cons は Product 構造化データで利用します。
検索結果に表示される pros and cons
pros and cons は次のように検索結果に表示されます。
その商品の良い点や悪い点(またはその両方)が通常のスニペットの下に出ます。
モバイル検索でももちろん表示されます。
その商品の良いところや悪いところが検索結果でパッと見でわかるのはユーザーに喜ばれそうです。
構造化データを pros and cons で設定
構造化データでマークアップしなくても、Google が認識すれば pros and cons が検索結果に表示されることがあります(上のキャプチャの検索結果に出ているページはどれも構造化データなし)。
しかし、構造化データでマークアップすることにより、より確実に pros and cons を表示できます。
次の Product 構造化データのプロパティで pros and cons を指定します。
positiveNotes
プロパティで良い点negativeNotes
プロパティで悪い点
具体的な内容は ItemList
タイプをエンベッドして記述します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "チーズナイフ Pro",
"review": {
"@type": "Review",
"name": "チーズナイフ Pro のレビュー",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "シェフ山田"
},
"positiveNotes": {
"@type": "ItemList",
"itemListElement": [
{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "切れ味バツグン"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "何回使っても切れ味が落ちない"
}
]
},
"negativeNotes": {
"@type": "ItemList",
"itemListElement": [
{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "セーフティ機能がない"
},
{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "値段が高い"
}
]
}
}
}
</script>
日本語サポート
pros and cons 構造化データは、日本語を含む(!)次の言語でサポートされます。
- 英語
- 日本語
- オランダ語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- ポーランド語
- ポルトガル語
- スペイン語
- トルコ語
日本語の検索結果では pros and cons は「良い点と悪い点」として表記されるようです。
僕が調べられた限りでは、構造化データなしでは日本語のページでは pros and cons は出ないようです。
したがって、構造化データが必須と認識したほうが無難です。
pros and cons 構造化データの注意点
pros and cons 構造化データでマークアップしてみようと考えた人もいることでしょう。
利用に際しては次の点に注意してください。
レビュー記事で利用可能
pros and cons 構造化データを利用できるのは今のところは自社サイトが執筆したレビュー記事です。
EC サイトの商品ページやユーザーが投稿したレビューにはマークアップしてはいけません。
2 つ以上の良い点・悪い点
良い点または悪い点が 2 つ以上なければなりません。
両方が必要ではありません。
良い点だけが 2つ、あるいは 悪い点だけが 2 つでも構いません(とはいえ、悪い点だけの商品は買いたくないですね)。
ユーザーに見えること
構造化データで指定した pros and cons は、ユーザーが見えなければなりません(ブラウザに表示されていなければならない)。
これは、構造化データ全般に適用されるガイドラインです。
商品のレビュー記事を書いてる人は pros and cons 構造化データでさっそくマークアップしてみましょう!
マークアップの技術的詳細はドキュメントを参照してください。
📝すずき注: この記事を書いている時点では日本語ドキュメントは未更新